3D機器で精巧なフィギュア製造 思い出を新しいカタチで残そう 愛知・常滑市「テルミック」
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2021年ごろに本業用に小型の3Dスキャナーを導入したのが、この新規事業のきっかけ。撮影対象を360度くまなくとらえることができる3Dスキャナーの機能に注目し、昨年9月に人間の全身を撮影できる3Dスキャナーを導入しフィギュア製造のサービスを始めました。
スキャナーは高さ2・5メートルの円筒型で、内部には72台のカメラが囲むように取り付けられています。撮影は、中央に立ち3秒で完了。画像データは編集の後、フィギュアの造形に再現されます。
フィギュアは、1000万種の色が着色できる3Dプリンターを使い、紫外線(UV)に反応して固まる樹脂素材「レジン」を100分の2ミリメートルずつ積み重ね上げて自動で形づくります。
サイズはスケールでの寸法で、最小20分の1(対象が180センチだと9センチ)から最大10分の1(同様の大きさだと18センチ)までの4種類を用意。顔の凹凸や陰影、衣服のしわまで精巧に再現することが可能といいます。
価格は現在、20分の1スケールで2万5000円、10分の1で7万5000円(各税抜き)。撮影から2、3週間で完成品が届き、複数やペット同伴でも再現可。前もって全身写真を送っておくと手間や工程を省けるため、割安な価格設定となります。
テルミックは本来、企業間での取引が主体で、一般個人を顧客とするつながりが希薄でしたが、フィギュア製造サービスで会社の認知度を広げて本業の業績アップにもつなげたい考えということです。
担当者はフィギュア製造サービスについてさまざまな活用法があるといい、「大好きなペットやお子さまの成長、卒業式や結婚式など人生の節目となる記念行事に臨む自身の姿を造形物として残すのは、思い出を残す新しいカタチなのでは」と話しています。
フィギュアの量産も可能で、人気アイドルや有名スポーツ選手などのフィギュアを、ファン向けグッズとして大量に製造することもできます。
お問い合わせは、テルミック常滑営業所0569(34)8787、または公式サイトhttps://www.tel-mic.co.jp/でご確認を。