娘のヘアアレンジにパパたちが悪戦苦闘! パパのための「こどものヘアアレンジ&浴衣の着付け」セミナー 定員超えの人気で3回目の開催 愛知・岡崎市
定員を超える人気企画 パパのためのヘアアレンジセミナー開催
7月15日、パパのための「こどものヘアアレンジ&浴衣の着付け」セミナーが愛知県岡崎市で開催されました。毎回定員を超える応募がある大人気の企画で、3回目の開催となります。
“イクメン”という言葉が流行ったのは、もう10年以上前。現在では、男性の育児休業の取得率も年々上昇していますが、それでも多くのパパが苦手としているのが、子どものヘアアレンジです。
岡崎市ジェンダー政策係 播本恵美莉さん:
「ヘアアレンジってお父さんが一番挑戦しにくい(子どもの)支度のひとつ。なんとなく女性のほうが手先が器用だとかっていう、それ(先入観)を払拭する意味で、男性でもできるよねというところを発見していただきたい」
実際、セミナーに参加したパパたちからは「普段は妻にまかせっきりになっちゃってやってないので」「(この髪型にしてほしいと)たまに無茶ぶりされてトライしてみると失敗して怒られます」という声が聞こえてきました。
この日、パパたちが挑戦するのは、三つ編みのアレンジスタイル。編んだ毛先を輪にしてリボンをあしらうという、初心者にはちょっと難しい髪型です。
ヘアアレンジに苦手意識をもつパパたち。はたして完成させることができるのでしょうか。
初めての三つ編みにチャレンジしたパパは思わず「職人技なんだな…」
ママも一緒に家族4人で参加した久保田さん一家。在宅ワークが多いパパは、一通りの家事育児はできるイクメンですが、三つ編みは初めてのチャレンジ。パパがヘアアレンジできないので、ママが朝早く家を出てしまうと、娘の純令(すみれ)ちゃん(6)は起きたままの髪型で保育園に行くしかなかったそうです。
ママに教えてもらいながら慣れない手つきで毛束を編み込んでいくパパですが、想像以上に時間がかかってしまい、純令ちゃんにも「なんか遅い~」とつっこまれてしまいます。
そんな純令ちゃんをなだめながら苦戦すること20分以上。ようやく完成…のはずでしたが、よく見ると左右の高さが違い、やり直しです。高さをそろえ、最後にリボンをつけて、今度こそ完成!
父・久保田穣さん:
「いつも妻がぱっぱぱっぱやってるのが信じられないぐらい、職人技なんだなっていうのがよくわかりましたね。いつもありがとうね」
手先が器用なイクメンパパ ヘアアレンジもお手のもの!
こちらは、1歳10か月の双子と4歳のお姉ちゃん、3人の子どもを育てる鈴木さん一家。。一緒に参加していたママは「下が双子なので、どうしても手伝ってもらわないと」と話しますが…。
父・鈴木貴士さん:
「ヘアアレンジ以外はできるところまできているつもりでいるので、これをやれば全部いけるだろうと」
こちらのパパもかなりのイクメンのようです。そんなパパでも、やっぱりヘアアレンジはハードルが高いのか…と思いきや、学校の教員のパパは手先が器用で、三つ編みだってなんのその! 初心者には難しいはずのヘアアレンジも、あっという間に完成しました。
パパにヘアアレンジしてもらった胡桃(くるみ)ちゃん(4)は「うれしい」とニッコリ。それを見たパパも幸せそうな笑顔を浮かべました。
セミナー翌日の朝、パパは習ったばかりのヘアアレンジテクニックをさっそく実践! その様子をママが撮影してくれました。「リボン上に見えるように」と指示を出すママを、「ママ、パパもがんばってるの!」と胡桃ちゃんがたしなめます。
習ったばかりの三つ編みアレンジもバッチリ決まって、胡桃ちゃんは元気に登園していきました。
触れ合いで築く親子の信頼関係
ヘアアレンジのほかに、爪切りや耳掃除などもちょっとコツが必要なので、初めてだとハードルが高いと感じるかもしれませんが、父親の育児について研究する小崎教授によると、こうしたことをしてもらうと「子どもの側は愛着がわき、親子の信頼関係が築ける」といいます。
専門用語で「アタッチメント」といい、築いた信頼関係は、子どもが自分で髪が結べるようになってもずっと残っていくそうです。
子どもが親に髪を結ばせてくれるのは、自分でできるようになるまでのわずかな期間。今しかできないかけがえのない瞬間です。苦手意識があるパパも、思い切って挑戦してみてはいかがでしょうか。