【挑戦】夏休みの先生たちが体験 「誰もが楽しめる」パラスポーツの魅力 授業に生かす 北九州市
年齢や性別、障害の有る無しにかかわらず、誰もが楽しめるパラスポーツの魅力を体感する運動会が北九州市で開かれました。参加したのは現役の教職員たちです。どんな「気づき」があったのでしょうか。
■審判
「第1競技、ボッチャ、スタートです。」
22日午後、北九州市のスポーツセンターでは、パラリンピックの種目でもあるボッチャが行われていました。ボッチャは、赤チームと青チームに分かれ、目標となる白いボールにどれだけ近づけるかを競う競技です。
■参加した教諭
「プレーするだけではなくて、周りの応援もすごく励みになる。一体となってできるところがいいなと思います。」
「年齢、性別、関係なくできる競技って、めちゃくちゃいいと思います。今やってみて僕らも楽しかったし、子どもたちももちろん楽しいし、障害のある人も楽しくできるので、すごくいいなと思います。」
これは「あすチャレ!運動会」と題して、実際にパラスポーツを体験する取り組みです。体験したのは小・中学校の現役の教職員たちおよそ120人です。
現役パラアスリートで、パラ・パワーリフティングの山本恵理選手(41)が講師を務めました。
■パラ・パワーリフティング・山本恵理選手
「研修なのですが、やらされているというよりも、楽しい。やっていて楽しい。そんな時間をみなさんに過ごしていただきたいと思っています。」
「あすチャレ!運動会」はパラスポーツを体感して、さまざまな違いがある人たちが尊重しあう「共生社会」について考えるプログラムです。日本財団パラスポーツサポートセンターが行っている体験型の出前授業です。北九州市では夏休み中の教職員向けの研修として、2023年から行われています。
続いて行われたのはシッティングバレーボールです。床にお尻をつけたまま、ボールを落とさないようにプレーしないといけないため、珍プレーもたくさん飛び出しました。
最後は車いすに乗ってリレーに挑戦しました。
■参加した教諭
「自分がきょう体験して楽しかったこととか、誰でも障害者、一人一人、力を合わせたらこうやってできるよというのを、2学期から学校が始まるので、子どもたちに伝えたいと思います。」
「平等ということだと思う。いろんな人、誰でも活躍できる社会を目指すことが大事なんだなと改めて思います。」
■山本選手
「こうやって工夫すれば、どんな人でも楽しめることを分かってほしいです。これを学校に持って帰って、どんな能力の子も一緒に遊べる、一緒に授業ができるというところに生かしてほしいと思います。」
「あすチャレ!運動会」で、年齢や性別、障害の有る無しにかかわらず、みんなで全力で楽しめるパラスポーツの魅力を学んだ先生たち。今後は子どもたちへの授業にも取り入れていきたいとしています。