【速報】JR九州の初乗り170円→200円に 平均15パーセント値上げを発表 通勤定期は30パーセント 通学定期は16パーセント値上げ 2025年4月から
JR九州は鉄道運賃・料金について、平均15パーセント値上げすると発表しました。初乗り運賃は170円が200円となります。通勤定期は平均30.3パーセント、通学定期は平均16パーセントの値上げで、19日付で国土交通省に申請しました。値上げは、2025年4月1日からの予定です。
JR九州の運賃値上げは消費税率が引き上げられた時を除くと、1996年以来となります。
値上げの背景について、高層道路網の発達や全国平均を上回る九州の人口減少・高齢化に加え、新型コロナの拡大によるオンライン会議やテレワークなどの新しい生活様式に伴い、鉄道の利用が減り、輸送の需要はコロナ禍前の水準に戻らないと見込んでいるとしました。
そして、電気料金や物価の高騰による経費の増加で厳しい経営状況が続き、安全やサービスの維持向上、老朽化した車両や設備の更新、災害に対応する設備投資に必要な資金を安定的に確保することが困難になっているとしました。
その上で、さらなる経営努力を前提として、事業継続に必要な対応を着実に実施するために不足する費用の一部の負担を、利用者にお願いするとしています。
JR九州の利用客数は回復傾向ではあるものの、2023年度はコロナ禍前の2018年度の94%にとどまっています。
初乗り運賃は170円が200円になり、30円アップとなります。博多~千早・南福岡は40円アップの270円、博多~福工大前・二日市は60円アップの340円、博多~古賀・原田は70円アップの450円、博多~福間・基山は80円アップの560円、博多~東郷・鳥栖は90円アップの660円になります。