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「点検商法」生みの親か…“スーパーサラリーマン清水”を逮捕 5年間で100億円売り上げたか

2025年3月12日 20:29
「点検商法」生みの親か…“スーパーサラリーマン清水”を逮捕 5年間で100億円売り上げたか

派手な生活ぶりをSNSに投稿し自らを“スーパーサラリーマン清水”と名乗る男が逮捕されました。この男、全国的に問題となっている「点検商法」の生みの親とみられています。

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建設業法違反の疑いで逮捕されたのは、自称“スーパーサラリーマン清水”こと清水謙行容疑者(49)。その日常を、SNSに投稿していました。

清水容疑者のInstagramより(2022年6月)
「誕生日プレゼント。欲しかったジュエリーBOXを社員達から頂きました」

清水容疑者のInstagramより(2022年6月)
「この車は俺が独立して会社が起動に乗り始めた頃。俺の急成長をしっかり見ててくれよ!って意味で購入した車なんだ。今会社は急成長をしていて正しくアゲ車だね(※原文のまま)」

清水容疑者のInstagramより(2022年7月)
「初めて俺の作業着姿をアップします。11年前にサラリーマンになり日本一のサラリーマンを目指してやって来ました」

“スーパーサラリーマン”の仕事は、複数のリフォーム関係の会社を統括する「清水会」の会長。

派手な生活ぶりを見せていたその裏で、悪質なリフォーム工事を繰り返していたとみられています。その手口が、点検商法。

警視庁によると清水容疑者らは2023年、神奈川県在住の男性の家を訪れ「屋根の瓦が壊れている。点検しますよ」などと、飛び込み営業し、リフォーム工事を契約。費用は530万円。

捜査関係者によると、通常の工事では契約金のうち20%から30%が事業者の利益分になるよう設定しているといいますが、清水容疑者らのリフォーム業社は65%に設定していたといいます。

つまりこの場合、利益は340万円ほど。相場よりも大幅に高い金額で契約を結んでいたとみられます。

また、500万円以上のリフォーム工事を請け負う場合は、国や自治体の許可が必要ですが、清水容疑者ら5人は、その許可を受けずに請け負った疑いで、今回逮捕されました。

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昨今、問題となっている点検商法。捜査関係者によると、その生みの親とみられるのが、この“スーパーサラリーマン”。SNSの投稿でメンバーを勧誘し、「清水会」は多い時で150人規模の組織になっていたといいます。

売り上げは、5年間で約100億円。そのうち10億円ほどを清水容疑者が受け取っていたとみられます。

転機を迎えたのは、去年の春。

清水容疑者のInstagramより(去年3月)
「近年悪徳リフォームが急増し、真面目にやってる俺達まで世間からはよく見られなくなってきました。僕はこの業界の先駆者だと自負しています。その僕が引退をする」

“スーパーサラリーマン引退”を宣言。その後の様子をカメラは捉えました。

なかなか予約が取れない飲食店の前に、女性と現れた清水容疑者。部下でしょうか、待ち構えていた男性らと談笑。

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警視庁は、「清水会」の実態を詳しく調べる方針です。

最終更新日:2025年3月12日 20:29
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