JR銀水駅のトイレがリニューアル 動画制作・募金活動 地元の生徒たちが資金集めに奮闘 福岡
福岡県大牟田市で、地域の人たちにとって長年の悩みの種だったJRの駅のトイレがリニューアルされました。問題解決に奮闘したのは地元の高校生たちです。
■ブラスバンド
「ついに完成しました。銀水駅のトイレ。明るくきれいで銀水SAIKO~。」
24日午前、大牟田市のJR銀水駅で行われた新しいトイレの落成式には、大牟田市長やJR大牟田駅長など関係者のほか、地域の高校に通う生徒も出席しました。
トイレの改修に奮闘したのは、この駅を利用する大牟田高校・中学校や、三池高校、誠修高校の生徒たちです。
もともとのJR銀水駅のトイレは、1979年に建てられた男女共用のくみ取り式でした。築40年以上が経過し、地域の人からどうにかしてほしいと、市に陳情が相次いでいたといいます。大牟田市とJR九州が協議していましたが、予算の問題などで解決には至らず、長年の課題となっていました。
そこで2023年、高校生など地域の人たちが「銀水SAIKO~」という組織を立ち上げ、改修のための費用を募りました。
■動画
「1日にたくさんの学生が使うのに男女共用のトイレなの、なぁぜなぁぜ?」
生徒たちが、300万円を目標にクラウドファンディングで募金を呼びかける動画を制作。さらに、商業施設などで募金活動を行い、1000万円以上を集めることに成功しました。その資金を使って大牟田市がトイレを改修し、24日にお披露目されました。
初めて見る生徒たちは、生まれ変わったトイレに満足しているようでした。
■生徒
「お湯が出る?温かい。温かい。」
「めちゃめちゃきれいになってる。(今までは)暗い印象がすごく大きかったです。あと臭いがあって。でも(今は)明るくて入りやすいです。」
中には、卒業生の姿も。誠修高校の前の生徒会長と副会長です。自分たちの努力の成果に驚きを隠せません。
■誠修高校 前生徒会長・津川美優さん
「少しおなかが痛くなったりしても、朝の時間帯だったらお店が開いていなくて、我慢して登校している子たちもいたと思うので、銀水駅のトイレを使って元気に登校してくれたらと思います。」
■誠修高校 前生徒会副会長・権藤光咲さん
「後輩たちが登校の時や下校の時に使ってくれると考えると、活動してきてよかったなと。これからも清潔に保ちながら使ってほしいと思います。」
JR銀水駅のトイレは大牟田市が中心に管理し、地域の人たちも清掃に協力するということです。