【あす立冬】朝は冷え込む予想 長く続いた暑さで鍋物の野菜は高値 「寒暖差アレルギー」の患者は例年より遅れて増加「体内時計を整えて」 福岡
11月7日(あす)は二十四節気の「立冬」で、暦の上では冬となります。長く続いた異例の暑さの影響が残る中、気温の変化による体調管理に注意が必要です。
冬になると恋しくなるのが鍋料理です。白菜に大根など、野菜は欠かせません。
■阿部まみアナウンサー
「こちらのスーパーでは、大根や白菜など鍋物野菜がずらりと並んでいます。」
福岡市東区のスーパーでは、鍋料理に使う野菜の売り場を10月から拡大しています。
■ゆめタウン博多 食品次長・堀脇雅貴さん
「鍋食材の値段は30~50円、去年に比べて上がっている状況です。ことしはものすごく暑かったので、野菜が育たなかったのが原因です。」
ことしの夏以降の暑さの影響で、九州産の野菜が少なく供給が安定しないため、全国各地から仕入れているのが現状です。そのため輸送のコストもかかり、高値が続いているといいます。
■堀脇さん
「お客様にとっては値段が高いとすごく買いづらいと思いますので、私たちも心が痛い。」
少しでも買い求めやすいようにと、カット野菜の販売量を例年の3倍にして対応しています。
■買い物客
「すごく高くなっているので、前はたくさん入っているものを買っていたのですが、余らせるともったいないので、なるべく少量ずつ買うようにしています。」
「高いね。でもしょうがない。(農家も)大変だし、少しでも協力できればいいかなと。」
今後の価格の見通しについて九州農政局は、11月の卸売価格は前月よりも多くの野菜で下がるとしています。
長く続いた異例の暑さ。6日朝の福岡市の最低気温は15.4℃でした。
■松原健介記者
「通勤客の中にはコートを着た人もいます。」
6日午前8時すぎ、通勤時間帯の福岡市・天神には、本来のこの時期らしい服装の人が多く見られました。
■街の人
「風が冷たいので、コートを着ないと寒いなと思います。」
「日曜日は半袖でした。特にけさは冷えたので、朝起きたときから寒いなと思いました。」
「ちょっと肌寒いですね。気温の変化が激しいので注意しています。」
福岡県内の気温は、10月25日に福岡市で25℃を超える夏日を記録して以降、暑さは徐々に和らぎました。しかし、朝の冷え込みが強まった11月3日、日中の最高気温は24.1℃まで上がり、それ以降、一日の寒暖差が大きい日が続きました。
こうした中、注意しなければならないのが体調の変化です。「くしゃみが止まらない」と診察に訪れた患者がいました。
■患者
「秋に毎回くしゃみが止まらなくて、草とかのアレルギーかなと思っていた。」
■しらつち耳鼻咽喉科・白土秀樹 院長
「アレルギーチェックをして、秋花粉はなかったんですよ。」
診断の結果は。
「『寒暖差アレルギー』です。『寒暖差アレルギー』は毎年このシーズン、季節の変わり目に多いのですが、ことしはちょっと遅れています。」
一日の寒暖差が大きくなると、くしゃみや鼻水などの症状が出やすいといわれる「寒暖差アレルギー」。季節外れの暑さが続いたことしは、先週末の冷え込み以降、患者が増えているといいます。
医師は、生活リズムの乱れが大きく関係すると指摘します。
■白土 院長
「自律神経の乱れが寒暖差ア レルギーの原因だと思いますので、朝起きる時間・夜寝る時間を一定にする、3食を決まった時間にとる。体内時計を整えることが非常に重要です。」
また、「寒暖差アレルギー」が風邪につながる恐れがあるとして、注意を呼びかけています。
7日(あす)朝の最低気温は、6日朝(けさ)よりも冷え込む予想となっていて、体調管理には注意が必要です。