初代「門司駅」遺構どうなる 専門家「世界遺産級であることは確実」一部を現地で保存する「妥協案」を提示 北九州市
北九州市で見つかった初代門司駅の遺構について、現地で全面保存することを求めてきた専門家らが13日、遺構の一部を現地で保存することを求めました。
北九州市が計画を進めている複合公共施設の建設予定地で見つかった初代門司駅の遺構について、市は記録保存した後に取り壊し、複合公共施設の建設を進めることを決めていて、ことし8月から追加の発掘調査が始まっています。
これまで全面的な保存を求めてきた専門家と市民団体は13日、会見を開き、追加調査で遺構が世界遺産級であることは確実となったとの見解を示しました。
そして、市に対し公共事業の計画変更を求め、遺構を一部だけでも現地に保存する「妥協案」を示しました。
■九州大学・溝口孝司 教授
「移築になると、それはもう価値というものが全くなくなる。一部現地保存ということで、ヘリテージ(遺産)としての魂を残すことができる。」
公共施設の整備を進める北九州市の武内市長は、遺構の一部を移築して展示する方法についても検討しています。