衆院選の公示直前にファッションショーで「国政選挙に」「よろしく」 県議会議長らを刑事告発 福岡
10月の衆議院議員選挙の公示直前に、ファッションショーで特定の立候補予定者への投票を呼びかけたなどとして、福岡県議会の議長ら2人が刑事告発されました。議長らは「違反ではない」と反論しています。
公職選挙法違反の疑いがあるとして告発されたのは、福岡県議会の香原勝司議長(57)と、元自民党の県議で衆院選で福岡10区から立候補し落選した吉村悠氏(39)です。
告発状によりますと、公示の3日前、10月12日に北九州市小倉北区で開催された「東京ガールズコレクション」で、登壇した香原議長が、会場にいた吉村氏を「国政選挙に出る」と紹介し「みなさん、よろしくお願いします」と観客に投票を呼びかけたとしています。
■福岡県議会・香原勝司議長
「はるかちゃーん、 頑張って。拍手もらったらうれしいね。」
告発した福岡市の会社役員の男性2人が13日に会見し、12日に博多警察署に告発状を提出したと明らかにした上で、2人の行為は、公選法で禁じられている公務員の地位利用や期間以外の選挙運動にあたると主張しました。
告発について香原議長は「誤解を招いた面はあったかもしれないが、公職選挙法に何ら違反するものではない」、吉村氏は「公職選挙法違反には当たらないと考えている」とコメントしています。