シリーズ『こどものミライ』国語辞典と調査ノート 市長に政策を提案した少女 北九州市
続いてはシリーズ『こどものミライ』です。北九州市の環境政策を動かした小学4年生がいます。市長に直接、政策を提案したという女の子が「人の心をつかむ」ために取り組んでいることがありました。
国語辞典はたくさんの付箋で膨らみ、ノートには問題点と解決策が書き記されています。持ち主は9歳の女の子です。
優れた作文力で“全国一”に選ばれ、市長の心も動かしました。
■能美になさん(9)
「気持ちがこもっているということを相手に伝えるための言葉選びが難しかったです。」
11月、北九州市主催の環境イベントに「雑がみ」の回収ブースが設けられました。ティッシュやお菓子の空き箱、トイレットペーパーの芯など、燃えるごみとして捨てられがちな「雑がみ」が次々と持ち込まれました。
その場所で、北九州市の武内市長に握手を求められたのは、小学4年の能美になさん(9)です。この雑がみ回収ブースの“発案者”です。
■北九州市・武内市長
「物事を知りすぎていると見えないものはたくさんあり、逆に素人とか、ふだん関わっていない人のほうが、本質的なことや大切なことを発見してくれることが多い。」
きっかけはことし3月にさかのぼります。になさんは、紙のリサイクルをテーマにした作文コンテストで最優秀にあたる文部科学大臣賞を受賞しました。
その報告のために武内市長を表敬訪問した際、“ある提案”をしました。
その提案とは、雑がみの回収が進めば、家庭ごみの量を減らせるという仮説を立て、雑がみ専用の回収袋の導入を提案しました。
北九州市でもリサイクルのため雑がみの回収は行われていますが、回収場所が限られることなどから、燃えるごみに混ぜて捨ててしまうことも多いという声を、になさんは聞いたといいます。
■武内市長
「小学生の女の子のアイデアを北九州市としても事業化する。非常にこの熱意に感心をしたところだったのです。」
になさんの提案の「回収袋の導入」というかたちではありませんでしたが、提案をきっかけに北九州市は、主催する環境イベントで雑がみ回収の専用ブースを初めて設けることを決めました。
事前に市内のすべての小学校で啓発ステッカーを配り、2日間のイベントで430キロの雑がみが集まりました。トイレットペーパーにリサイクルされるということです。
■になさん(9)
「こんなにいっぱい集まるとは正直思っていませんでした。すごくうれしいです。」
自治体を動かした提案書を、になさんは、どのように生み出したのでしょうか。
■になさん(9)
「提案書になるまでがこっちのノートにまとめていたのですが、こんな感じで。」
見せてくれたノートには、雑がみ回収についての北九州市の現状や、ほかの自治体の取り組みをインターネットで調べた内容が記録されていました。
小学4年生には意味が分からない言葉を目にすることもあったといいます。そんな時は国語辞典が活躍しました。付箋の数は、5か月ほどで1153枚になりました。
努力を積み重ね、あの提案書が完成しました。
■母・なな実さん
「今までは自分の気持ちを書くのがメインだったが、人を納得させるためにはどうしたらいいのかを考え始めたと横で見ていて分かってきたので、成長させていただいたと思っています。」
■になさん(9)
「文章にしてみると、自分の気持ちを正確に相手に伝えられるので、そこがすごくうれしかった。これからの目標は将来、作家になることです。」
自治体のトップにも響いた豊富な語彙と表現力で夢を追う、9歳の女の子のミライが楽しみです!
国語辞典はたくさんの付箋で膨らみ、ノートには問題点と解決策が書き記されています。持ち主は9歳の女の子です。
優れた作文力で“全国一”に選ばれ、市長の心も動かしました。
■能美になさん(9)
「気持ちがこもっているということを相手に伝えるための言葉選びが難しかったです。」
11月、北九州市主催の環境イベントに「雑がみ」の回収ブースが設けられました。ティッシュやお菓子の空き箱、トイレットペーパーの芯など、燃えるごみとして捨てられがちな「雑がみ」が次々と持ち込まれました。
その場所で、北九州市の武内市長に握手を求められたのは、小学4年の能美になさん(9)です。この雑がみ回収ブースの“発案者”です。
■北九州市・武内市長
「物事を知りすぎていると見えないものはたくさんあり、逆に素人とか、ふだん関わっていない人のほうが、本質的なことや大切なことを発見してくれることが多い。」
きっかけはことし3月にさかのぼります。になさんは、紙のリサイクルをテーマにした作文コンテストで最優秀にあたる文部科学大臣賞を受賞しました。
その報告のために武内市長を表敬訪問した際、“ある提案”をしました。
その提案とは、雑がみの回収が進めば、家庭ごみの量を減らせるという仮説を立て、雑がみ専用の回収袋の導入を提案しました。
北九州市でもリサイクルのため雑がみの回収は行われていますが、回収場所が限られることなどから、燃えるごみに混ぜて捨ててしまうことも多いという声を、になさんは聞いたといいます。
■武内市長
「小学生の女の子のアイデアを北九州市としても事業化する。非常にこの熱意に感心をしたところだったのです。」
になさんの提案の「回収袋の導入」というかたちではありませんでしたが、提案をきっかけに北九州市は、主催する環境イベントで雑がみ回収の専用ブースを初めて設けることを決めました。
事前に市内のすべての小学校で啓発ステッカーを配り、2日間のイベントで430キロの雑がみが集まりました。トイレットペーパーにリサイクルされるということです。
■になさん(9)
「こんなにいっぱい集まるとは正直思っていませんでした。すごくうれしいです。」
自治体を動かした提案書を、になさんは、どのように生み出したのでしょうか。
■になさん(9)
「提案書になるまでがこっちのノートにまとめていたのですが、こんな感じで。」
見せてくれたノートには、雑がみ回収についての北九州市の現状や、ほかの自治体の取り組みをインターネットで調べた内容が記録されていました。
小学4年生には意味が分からない言葉を目にすることもあったといいます。そんな時は国語辞典が活躍しました。付箋の数は、5か月ほどで1153枚になりました。
努力を積み重ね、あの提案書が完成しました。
■母・なな実さん
「今までは自分の気持ちを書くのがメインだったが、人を納得させるためにはどうしたらいいのかを考え始めたと横で見ていて分かってきたので、成長させていただいたと思っています。」
■になさん(9)
「文章にしてみると、自分の気持ちを正確に相手に伝えられるので、そこがすごくうれしかった。これからの目標は将来、作家になることです。」
自治体のトップにも響いた豊富な語彙と表現力で夢を追う、9歳の女の子のミライが楽しみです!