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大規模改修のため寄付金を募る 老朽化が深刻な眉山の山頂の「平和記念塔パゴダ」存続を【徳島】

2024年9月3日 18:30
大規模改修のため寄付金を募る 老朽化が深刻な眉山の山頂の「平和記念塔パゴダ」存続を【徳島】
徳島県仏教会 奥村顕調理事長)
「ひどい傷みで剥がれかかっている所が見えますね。その辺もしかしたら雨漏りの原因になっているかも。山頂にあるからどこからも風が来るので、きつく雨が当たった所が特にひどくなっている」

徳島市の眉山山頂、市内を一望するようにそびえたつ「平和記念塔パゴダ」。

しかし、建立から66年が経った今では、至る所に損傷がみられます。

「パゴダ」は太平洋戦争時、ビルマ(現在のミャンマー)で亡くなった徳島県出身者(6216人)を弔うため、1958年に建てられました。

ビルマ戦線に赴き、無事に帰還した人たちなどでつくる県ビルマ会出資によるもので、徳島の平和のシンボルとして長年親しまれてきました。

県仏教会が管理を引き継ぎ、建立50年を迎えた2008年には大規模な改修もおこなわれました。

しかし...

(徳島県仏教会 奥村顕調理事長)
「見えているでしょ、めくれ上がっています、雨で」

現在では傷みが激しく、取材した日には雨漏りで床に水たまりができていました。

建物の内部には、戦没者の遺品貴重な戦争資料などが展示されています。

しかし、今の環境は管理に適しているとは言えない状況です。

(徳島県仏教会 奥村顕調理事長)
「こういう状態で手をこまねいている訳にはいかない。建てた当時の方々の想いを尊重して、平和の祈り、そういうものをしていくためにもパゴダを存続させていきたい」

改修費用は最低でも2260万円が必要だということで、県仏教会では現在、修復にあてる寄付金を募っています。

戦後79年、平和の尊さを伝える「パゴダ」が今、悲鳴をあげています。
最終更新日:2024年9月3日 20:45
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