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思いがけない本との出会いがあるかも 徳島市中心部の路地にひっそり佇む古本屋「com×com古」【徳島】

2024年10月11日 18:45
思いがけない本との出会いがあるかも 徳島市中心部の路地にひっそり佇む古本屋「com×com古」【徳島】
本棚の一部を貸して書籍を販売する「シェア型」の書店が都市部で増えており、徳島市にはシェア型の古本屋さんがオープンしています。

店内には、様々なジャンルの書物が並べられていて、思いがけない本との出会いもありそうです。


リンゴの出荷用に使われていた木箱が、古書を販売するための貸しスペースです。

com×com古 泉宏治店主(62))
「こちら8棚、全部埋まってます」
「こちら、徳島で小説書かれてる『あゆみ書房』さんですけど、全て自作の本になってます」
「こちらは香川県の移動古本屋で、この二つは自分で書かれてる本ですね」
「ここは珍しいんですけど、自分の文庫本をパッケージングして、中が見えないようにして、ちょっと紹介を書いて、『あいまいBOOK』って名前にされてます」

徳島市中心部の路地にひっそり佇む古本屋さん、「com×com古」。

店主は、子どものころから本が好きだったという泉宏治さん(62歳)です。

定年退職を機に、父親が使っていた建築事務所をリノベーションし、2024年5月にこのお店をオープンさせました。

(com×com古 泉宏治店主(62))
「古本屋さんが、本屋さんも含めて徳島にすごく少ないというのと、自分の本だけだとやっぱり凝り固まってしまうので、棚主さんの力を借りて、バリエーションを増やすためということです、貸し棚にしたのは」

「林檎ノ本箱」と名付けられたスペースは、月額1200円。

少し小さめの「カベノ本箱」は月額1000円で利用でき、どちらも、売り上げの1割を店に支払う仕組みです。

「林檎ノ本箱」は、20区画あるうちのほとんどが利用中です。

そこには、オーナーの人生が垣間見えます。

(com×com古 泉宏治店主(62))
「本当に見てもらったらわかりますけど、こういう参考書的なものとか、ここは塾されてる方ですけど。ここの方も、毎月テーマ別にきょうは、秋という形で毎月入れ替えて。ここの方も、スタートレックファンなので、スタートレックだけ持ってこられて。これも自分でイラスト描かれて、それを本にして売られてる」

店内には、貸しスペースのほか、泉さん自身の本を販売すスペースもあります。

愛読してきた横溝正史などのミステリー小説や、横山光輝の歴史漫画「三国志」、雑誌「ブルータス」のバックナンバーなど、約2000冊が並びます。

また、泉さんが好きなレコードや雑貨なども飾られていて、遊び心がある空間になっています。

(com×com古 泉宏治店主(62))
「県外行くと、個性的な古本屋さんとか、いわゆる独立系の本屋さんとかは結構あるので、徳島ももうちょっと増えればいいと思います」

林檎の木箱の中には、あなたのまだ見ぬ魅惑の世界があるかもしれません。

何せ林檎は禁断の果実ですから。



棚を借りる場合は、お店のインスタグラムやXで問い合わせてください。
また、本の買取は行っていませんのでご注意下さい。
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