手話で「くまモン」どう表現?手話パフォーマンス甲子園優勝 熊本ろう学校生徒が知事に優勝報告
手話の表現を競う「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」。9月に行われた大会で優勝した熊本ろう学校の生徒が、知事やくまモンに喜びを報告しました。
23日に県庁を訪れたのは、9月に鳥取で行われた手話による表現を競う大会で優勝に輝いた熊本ろう学校・高等部の生徒3人です。
全国高校生手話パフォーマンス甲子園は、手話によるダンスや演技の正確さや演出力を競うもの。各地域の予選を通過し代表に選ばれた15校が本選に出場しました。
熊本ろう学校が披露したのは…。
■1年生2人の前説(手話)
「お前、チャットGPT使っただろ」「ちょっとね」
話題の言葉も盛り込んだ「手話落語」。2年生の部長、茶屋道麻琳さんの演目は「附子」(ぶす)。主人に怒られることを恐れ、家来がうそをつく様子を多彩な表情やしぐさを交えた手話で表現しました。
■手話落語部 部長 2年生茶屋道麻琳さん(手話)
「よだれをすするんじゃないよ。ウソつきながらよくそんな目ができるな。この目ですか?おっしゃる通り、あたくし“ええアイ”(AI)でして…お後がよろしいようで」
10周年を迎えたこの大会で、熊本ろう学校が優勝するのは7年ぶり2回目です。
知事やくまモンたちの前で本番の演目を披露した生徒たち。さらに…始まったのは手話講座です!
■熊本ろう学校1年 森中優友さん(手話で「くまもと」示す)
「この手話の意味はなんでしょう」
■蒲島郁夫知事
「くまもと?」
■熊本ろう学校1年 森中優友さん
「正解です。これは加藤清正の鎧のお腹に描いてある模様が元になっています」
最後は、ほっぺに手を当てて「くまモン」を表す手話のポーズで記念写真。
■手話落語部 部長 2年生茶屋道麻琳さん
「目標としてはこれで終わりではなくて、これからずっと手話の魅力や面白さを日本中に伝えていけたらいいなと思っています」