【霜降】霜が降りる時期ですが暖かい朝…季節外れの花も 猛暑で野菜の価格にも影響
23日は二十四節気のひとつ「霜降」。文字通り、霜が降りるようになる時期という意味ですが、熊本県内はこの時期にしては暖かい朝となりました。季節を勘違いしたのか、秋には珍しい花々が顔を見せています。
霜降の23日、天草市五和町では季節外れの桜が咲いていました。
■天草市商工会の担当者
「この時期ですか?(咲くことは)ないと思います。異常ですよね」
朝の最低気温が天草市牛深で21.7℃、熊本市で20.5℃など、多くの地点で9月上旬から中旬並みとなった23日の熊本県内。霜が降りる気配はありません。珍しい光景は、大津町にも。
■緒方太郎キャスター
「この地区で、なかなか今の季節に見られない光景があると聞いて来たんですけど、あるんですか?」
■大津町仮宿地区 江藤五男前区長
「前にヒマワリが植わっています」
■緒方太郎キャスター
「ヒマワリですか⁉」
大津町の北部にある仮宿地区では3万本ものヒマワリが。10月10日頃に満開となりました。
■緒方太郎キャスター
「今日はあいにくの天気ですが、 黄色のひまわりピンク色のコスモス、まさかの共演も楽しめます」
週末まで楽しめるといいますが、なぜこの時期に咲いているのでしょうか。
■大津町仮宿地区 江藤五男前区長
「後継者がいなくなって、農地の放棄地が多くなったんですよね。秋にヒマワリを咲かせれば、見に来る人も多いと思ってやり始めました」
田んぼや畑の景観を守り、地域の名所をつくりたいと、20年ほど前からあえて秋にヒマワリを咲かせています。自分たちの地域を自分たちで守る。そんなふるさとへの思いが詰まった秋の景色です。
【スタジオ】
大津町仮宿地区のヒマワリは、あえて秋の時期に咲かせる町おこしの一環でした。週末にはヒマワリを囲んで、みんなでバーベキューをして秋を楽しむということです。
ところで、今年は記録的な猛暑もあって、食卓に身近な野菜の価格にも影響が出ています。熊本県内のスーパーに話を聞いたところ、猛暑で一部の野菜の生育が遅れ、出荷する量が減っています。
ナスは、豪雨の影響もあって腐ってしまったものもあり、値段は平年の2倍から2.5倍、ピーマンも2倍から3倍になっているということです。ナスやピーマンに関しては、このまま高止まりが続くのでは…と話していました。
そして、熊本といえばトマトですが、花がついても実にならないものが多く、平年の2倍ほどの値段になっているということです。ただ、この1週間で少しずつ出荷量が増えてきたそうです。