「今日で日常に戻る」7年8か月ぶりに復活 阿蘇神社の楼門完成祝う式典
工事の完了を祝う竣功祭がおごそかに行われました。
■阿蘇神社・阿蘇惟邑宮司
「この日を迎えることができ大変うれしく思います」
7年前の熊本地震で大きな被害を受けた阿蘇神社。
国指定重要文化財の楼門も倒壊。
復旧には倒壊する中で残った部材を再利用することになりました。
作業用の足場にも使う「素屋根(すやね)」の中で工事が進みます。
3年前には、建設会社の提案で工事中の壁に楼門の写真が貼られました。
木工技術の中でも最高難度といわれる「扇垂木(おうぎだるぎ)」という工法を用いた楼門の復旧。
被災当初は10年かかるといわれていましたが地震から約7年8か月で完了。
再び門をくぐることができるようになりました。
■訪れた人
「熊本地震を乗り越えて年内に明るいニュースに触れることができてとてもよかったと思いました」
神社の前にある商店街からも喜びの声が。
■門前町商店会 丹波屋・岩永芳幸さん
「長かったですね。でも嬉しいですよ」
■門前町商店会たのや 田野雅文さん
「阿蘇神社が倒れるなんて考えたこともなくて本当にどうなることかと思っていましたが、今日をもって日常に戻るというかやっと普通の生活に戻れる感じがしています」
■阿蘇神社・阿蘇惟邑宮司
「地元の方々と協力し一緒になって守り支えてまいりました神社を後世に伝えてまいりたいと思っています」
熊本地震からの復活をとげた阿蘇神社。復興がまた一歩、進んでいます。