担い手不足とダニで年々収穫量減少も…「阿蘇タカナ」新漬けを奉納
阿蘇タカナの本格的な収穫を前に11日、阿蘇神社で「新漬け」の奉納がありました。
奉納したのは、阿蘇郡市の漬物業者でつくる阿蘇たかな漬協同組合です。
毎年、収穫が本格化する前のこの時期にとれたての阿蘇タカナで作られた「新漬け」を奉納し、商売繁盛と収穫作業の安全を祈願します。
文化庁の「100年フード」に認定されている阿蘇たかな漬ですが…
■阿蘇たかな漬協同組合・中山達也理事長
「年齢による農家離れというのがこの阿蘇タカナの収穫の激減りの一因かと思います」
県によりますと、最盛期には5000トンほどの阿蘇タカナが収獲されていましたが、高齢化による担い手不足などで年々減少。去年はハクサイダニの被害で1600トンまで落ち込み、今年に入ってからも被害が拡大していて、収量はさらに下回る見込みです。
■阿蘇たかな漬協同組合・中山達也理事長
「おいしく漬けて、おいしくお客さんに届けるというのがテーマですから、そこだけを僕たちはいつも考えて商品作りをしている」
厳しい環境も続く中、阿蘇たかな漬の収穫は今週末から来週にかけて最盛期を迎えます。