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プールでの水の事故を防ぐには?今の子どもは水に慣れる機会が少なく慌てておぼれることも

2024年8月4日 14:09
プールでの水の事故を防ぐには?今の子どもは水に慣れる機会が少なく慌てておぼれることも

防災士の「しほママ」こと柳原志保さんと学ぶ「しほママの防災術」です。海や川、プールなど水のレジャーを楽しむ人が増える時期ですが、毎年、水難事故が起きています。警察庁のまとめによりますと、熊本県内では去年、7月と8月の2か月で水難事故が5件あり、3人が亡くなりました。

死亡や行方不明につながる事故は全国的にみても海や川がほとんどですが、プールでも毎年、少ないながら起きています。そこで今回は「プールでの水難事故を防ごう」をテーマにお伝えします。

プールで遊ぶ子どもたちや保護者注意すべき点を聞いてきました。まずは1つめの注意点は、プールで遊ぶ時は「飛び込まない」です。

和水町の三加和小学校です。夏休み中で地元の水泳クラブの子どもが練習をしていますが…。
■しほママ
「気付いたのですが、飛び込み台がないですね」

なぜ、飛び込み台がないのでしょうか?和水町水泳協会の陶山三千也さんに理由を聞きました。
■和水町水泳協会 陶山三千也さん
「今は飛び込むことは危険な行為だということで、一切指導をしていない」

水深の浅いプールで飛び込むと、プールの底で頭を打つなど重大な事故になる恐れがあります。練習する機会がなく、飛び込むのは非常に危険です。水に入る時は、プールサイドから静かに入るようにしましょう。

足がつくまで手でプールサイドをつかんでおくと、より安全です。

2つめは「プールサイドは走らない」です。
■和水町水泳協会 陶山三千也さん
「プールサイドは濡れていますから滑りやすい。滑って転ぶ。プールサイドは走らないのというのは基本です」

水着は普段着に比べて肌の露出が多いです。転ぶとけがをしやすい状態なので注意しましょう。

そして3つ目の注意点は「ふざけない」です。例えばプールサイドで友達を押してプールに落とす行為、これはとても危険です。
■和水町水泳協会 陶山三千也さん
「足を引っ張ったり、後ろから抱きついたりということをふいにされると、とっさの動きができなくなる」

いたずら心が命を脅かす重大な事故になるので気をつけましょう。

このほか、異変に気付くために2人以上でプールに入ることを心がけてください。

続いて取材したのは、益城町のエミナースプールです。泳いでいる人は楽しそうですが、学校のプールより広いですし、流れるプールは目が届かないかもしれません。

事故を防ぐため子どもとプールに来ていた人に心がけていることを聞きました。
■保護者
「これから一緒に泳ごうかなと思っている」

■保護者
Q子どもは何歳?
「5歳と3歳です。もう一人上にいるので、その子はお父さんに任せて、下の2人からは目を離さない」

一方でこんな対策もありました。
■保護者
「どこか決めておかないとみんなバラバラいくので、10分おきにこっちに帰ってくるように」

見通しの良い場所を拠点に、時間を決めて戻る約束をするという対策です。

他にも浮き輪だけでなくライフジャケットを借りるという声もありました。

エミナースでは監視員を20人配置して、危険な行為や1人で泳ぐ子どもを見かけたら声をかけています。さらに。
(場内アナウンス)
「ただ今より10分間プールの安全点検を行いますので、プールサイドにおあがりください」

1時間に1回の安全点検で、プールの排水口に異変がないか、落とし物がないかなどをチェックします。それでも目の届かない場所はあるため、安全を守るには保護者の協力が必要です。

■エミナースプール統括責任者 田井中良介さん
「事故を防ぐことが私たちの仕事なので、監視するのはもちろんですけれど、いろいろなお客様を安全管理で見ているので、保護者の皆様にも自分の子どもを極力見られるようにして欲しい」

安全面などの観点からプールの開放をしない学校も増えています。このため、大人と比べ今の子どもは水に慣れる機会が少なく、怖さが分からないため、慌てておぼれることもあります。そこで覚えてほしいことがあります。

もし、おぼれてしまったと感じたら体の力を抜いて仰向けになりましょう。力を入れずに仰向けになると、顔は水面から出るため呼吸ができます。空のペットボトルがあれば、ラッコのように抱えるとより浮きやすくなります。

泳げなくても浮くことができます。ただ、慌てて力が入ると沈むので、落ち着いて力を抜くのがポイントです。注意点をしっかり守ってレジャーを楽しんでください。

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