自然エネルギー活用のパッシブタウン 設計担当の建築家が講演
YKK不動産が黒部市で開発を進める「パッシブタウン」は、自然エネルギーを活用して快適な住環境の実現を目指すもので、最終街区の設計を担当した世界的な建築家が20日に黒部市内で木造建築の可能性について講演しました。
YKK不動産は、風や地下水などの自然エネルギーを最大限に生かし、二酸化炭素の排出をできるだけ小さくした「パッシブタウン」の整備に取り組んでいます。
20日は、この構想の集大成となる第5期街区を設計したオーストリアの世界的な木造建築家、ヘルマン・カウフマンさんが基調講演を行いました。
この街区で使う木材のうち87パーセントが県産材で、北陸では初となる木造中高層集合住宅になるということです。
「水素エネルギー供給システム」を国内で初めて集合住宅に導入し、春から秋に太陽光発電で得た電力を冬場にも供給できるようにします。
カウフマンさんは「求められる耐震や耐火など、日本建築の難しさは想像を超えたが、どんな建築も木造で実現できるのではないか」などと話しました。
パッシブタウン第5期街区は、2025年3月に完成する予定です。