被災地で今も"消えない光" 輝き続ける白米千枚田「あぜのきらめき」
地震後も被災地で輝き続ける白米千枚田「あぜのきらめき」。
輪島市産業部観光課によりますと、
「あぜのきらめき」のイルミネーションは太陽光発電で蓄電し、明るさセンサーで自動的に点灯するようになっています。棚田には亀裂などがあるもののイルミネーションが設置されているあぜ道は原形をとどめ、機器は壊れていないとみられ、震災後も変わらず点灯し続けているということです。
「あぜのきらめき」は15年ほど前に観光客が少なくなる冬場の観光の目玉にしようと始めたもので、設置されているのは約2万5000個のLED。千枚田の四季をイメージし、ピンク→グリーン→ゴールド→ブルーの順に色を変えます。千枚田で実際に耕作をしている農家などで作る「白米千枚田愛耕会」と一般公募で集まったボランティア、地元の学生などで、米作りが終わった後のあぜ道の草刈りとイルミネーションの設置を行っているということです。
今シーズンは10月中旬からスタートし、3月10日前後まで点灯する予定でした。震災を受けてどうするかは決まっていないということです。白米千枚田がある輪島市の南志見地区は、地震後に孤立集落となり一斉避難の対象となりました。輪島市観光協会は、道路状況が改善されて千枚田に行けるようにはなったものの、依然として危険な箇所がある上に、緊急車両の妨げになることもあるため、いまの段階では訪れないようにしてほしいと話しています。
1月21日に撮影した風景を映像でお届けします。