凍てつく石川県内 「古い雪がこおって…」地震で融雪装置使えず 例年にない除雪に追われる被災地
強い冬型の気圧配置となり、断続的に雪が降った19日の石川県内。
気温もぐっと下がり、19日朝の最低気温は全ての地点で氷点下を観測。
立春もとうに過ぎているにも関わらず、七尾と加賀中津原の2か所で、今シーズン最低となりました。
このうち、最低気温が-1.5度となった金沢市内では…
住民:
「凍ってます、ガタガタに。これをとかさないことには車出せません」
「ご覧の通りこり固められていて、時間が経つと気温が低かったら凍っちゃうので」
一方、強い風に吹かれて雪が舞う輪島市内の海沿いの仮設住宅では…
住民:
「孫が学校に行くから通り道だけ。前はもっと降ったでしょ。それに比べるとすごく楽」
慎重に歩く女性の姿も…
住民:
「下、凍(し)みてるから怖い、つるっといくかと思って。きょうは風強いし気温も下がるし、雪も降るというけど思ったより雪はたまってない、よかったなと思って出てきました」
犬と散歩の住民:
(Q. 寒くても散歩に行きたがる?)
「行きたがるね。やっぱ犬だね」
飼い主の雪への憂いをよそに、愛犬たちは雪の散歩を楽しんでいるようでした。
氷点下4.2度となった山間の輪島市三井では… 18日からの雪がほとんど解けず、まだどっさりと積もったまま…
住民:
(Q. いつもここに捨てている?)
「いつも捨ている。昨年まで融雪装置あったから水が流れたんだけど」
地震の影響で周辺の融雪装置が使えず、用水路の水が少ないために、捨てた雪がなかなか流れてくれないといいます。
その影響は自宅前の道路にも… 例年はほとんど除雪作業をしないというこの通りも、今年は雪かきに追われる日々となっています。
住民:
「融雪装置があればここに水が流れているし、流れている水がここに来ると、ここに入れると2時間ほどで雪がなくなる。先週降った雪が下に黒く残ってるので、古い雪が凍ってしまうもんで力がいる」