【解説】なるほど天気 コイヌ、ヤギ、ウサギ…台風に付いている名前のヒミツ
市川栞 キャスター:
「木曜日は報道部の気象予報士・小野さんに週末の天気を中心に伝えてもらいます。お願いします」
小野和久 気象予報士:
「お願いします」
市川:
「小野さん、9月に入りましたが、きょうも暑くなりましたね」
小野:
「この先1週間も30度以上の日が続きそうです。気象台の週間予報を見ていきましょう」
「あすは、加賀では晴れますが、能登では、雨の降る所があるでしょう。土曜日は、雲が多めで、能登では 一時 雨が降るでしょう。日曜日も雲が多いでしょう」
市川:
「ただ、来週は、また、晴れが戻ってきますね」
小野:
「いまの時期の最高気温は28度くらい、最低気温は21度くらいが平年並みですので、どちらも平年より高いでしょう」
「そして、きょう発表された気象台の1か月予報を見ていきましょう。気温の高い傾向は、この先も続きそうです。10月4日までの予報ですが、気温は、すべて平年より高めです」
市川:
「残暑が厳しく、本格的な秋の訪れは遅れそうですね」
小野:
「台風シーズンです。雨の降り方には注意していきましょう」
小野:
「さて、以前お伝えしたこの、コイヌ、ヤギ、ウサギ…、これは星座の名前で、台風に付いている別名です」
市川:
「日本では、台風は、番号で発表されますが、気象庁では、番号と一緒にアジア名も出しているんでしたね」
小野:
「気象庁のHPで、いま発生している台風11号の場合を見てみましょう。台風11号は、フィリピンを通り、いま、ベトナム方面に向かっています」
市川:
「気圧などの文字表記の所に・・・台風11号「かっこ・ヤギ」と書かれていますね。これが、アジア名ですね」
小野:
「アジア名は「1番から140番」まで事前に順番が決められています。1番に登録されているカンボジアの「ダムレイ」は「象」のこと、140番目のベトナムの「サオラ―」は、動物の名前です。日本を含む14の「国と地域」が台風委員会を作り、あらかじめ、10個ずつ名前を登録しています」
市川:
「日本の名前で最初に登場するのは何ですか」
小野:
「こいぬ座のコイヌです。全体の5番目です。そして、いまが19番の「やぎ座」のヤギです」
「台風11号・ヤギの次、12号が発生すると…」
「ラオスの「リーピ」という滝の名前になります」
市川:
「このように「別な名称を付ける」のにはきちんとした理由があるんでしたよね」
小野:
「気象庁によりますと、理由は大きく2つあって、・国や地域になじみのある「呼び名」を付けて、防災意識を高めてもらうこと。・その「国と地域」の文化の尊重…が、理由だということです」
市川:
「本格的な台風シーズンです。私たちも防災意識を高めたいですね」
小野:
「最後に、気象台の週間予報で、この先の天気をもう一度、確認しましょう」
「あすは、加賀では晴れますが、能登では、午後、雨の降る所があるでしょう。土曜日は、雲が多めで、能登では 一時 雨が降り、日曜日も雲が多いでしょう。来週は、水曜日にかけて、晴れ間が戻ってくるでしょう。最高気温が30度以上の日が続くでしょう」
市川:
「いまは台風シーズンです。毎日の天気予報をこまめにチェックしたいですね。小野さんとお伝えしました」