3月一気に“花粉飛ぶ”石川県内 大量飛散で重症化のおそれ 「大切なのは初期療法」
ようやく最長寒波が抜けたと思ったら、次に気になるのが“花粉”です。ことし、花粉の飛散量は全国的に多い予想で、これまで症状が軽かった人も注意が必要なようです。
2月もまもなく終わりを迎えますが、皆さんは、もう花粉を気にしていますか?
花粉症歴20年の人:
「この前まで暖かったので、そのときは鼻水がきてました。洗濯物が外に干せなさそうなので、部屋干しが続くことが心配ですね」
花粉症歴10年の人:
「こわいですね。今のうちに病院に行って薬もらっておこうかなと思っています」
石川県林業試験場・鈴木 修治 場長:
「今のところ天候も悪かったし、気温も低かったことで花粉は計測されてません」
先月末から観測を始めていますが、記録的な寒波の影響で、飛散する時期が例年より遅れているといいます。しかし、”飛散量”については…
石川県林業試験場・鈴木 修治 場長:
「昨年より多めになっています」
ウェーザーニューズによりますと、ことし、県内で飛ぶ花粉の量は、平年に比べると1.5倍ほど多くなる予想で、少なかった去年と比べると2倍以上に。
石川県林業試験場・鈴木 修治 場長:
「例年だと2月の下旬から3月の上旬中旬にピークが、どこにくるかは気象状況によって変わるんですけど、3月の上旬ぐらいに、もしかしたらピークがドンとくる可能性があります」
飛散のピークは一気にやってくる可能性があります。
1月の時点で、すでに患者数が例年より1割増えているというこちらの耳鼻科。院長によると…
ほりかわクリニック・堀川 勲 院長:
「短期間にたくさん吸うと一気に重症化して(病院に)駆け込んできて、しばらく強い治療をしなければいけないということもあるので。そうなると来年からちょっと(花粉が)飛んだだけで発症しやすくなるんですね」
これまで症状がなかったり軽症だった人でも、大量の花粉を吸いこんでしまうと、重症化する恐れがあるといいます。
マスクやめがねを着用したり、花粉をしっかり払い落としてから室内に入るなど基本的な対策が必要だとした上で、重症化しないためにこんな方法が効果的だといいます。
ほりかわクリニック・堀川 勲 院長:
「初期療法をした人は、花粉が飛んでも発症するのがちょっと遅くできるし、3月中旬のピー ク時にも症状を軽くすることができます」
発症してからではなく、花粉が飛び始める前、もしくは飛び始めてすぐに薬の服用や治療をすることで、発症を遅らせたり症状を軽くできるといいます。
重症化すると、睡眠不足や集中力の低下などが報告されている花粉症。
ほりかわクリニック・堀川 勲 院長:
「できるだけ早く、火事と一緒で火が小さいうちなら簡単に消火して鎮火するんだけども、大火事になってしまうと消防車何台来てもなかなか火が消せないので、できるだけ軽いうちに受診して治療開始するというのが一番キーポイントですね」