8か月遅れのハレの日 輪島漆芸技術研修所で入学式 待ちわびた新入生
元日の地震や9月の豪雨災害で休講が続いていた石川県の輪島漆芸技術研修所。8か月遅れの入学式が行われ、新入生たちが待ちわびたハレの日を迎えました。
3日、輪島市の石川県立輪島漆芸技術研修所で行われた入学式。
元日の地震で断水や研修所の基礎部分が被害を受け休講が続いていましたが、10月に約9か月ぶりに授業が再開しました。
新入生も本来ならば4月に入学予定でしたが、ようやくハレの日を迎えました。
吉田 有沙 さん:
「漆に対して誠実に学び、人として成長し、それが制作の糧となるよう努めることをここに誓います」
8か月遅れての入学式。新入生たちは様々な思いを抱えていました。埼玉県から来た山﨑諒さん。
埼玉から入学・山﨑 諒 さん:
「自分の中でもやもやした8か月だったが、それでも自分でやりたいことだったのでワクワクしてここまで来ました。(輪島塗は)日本の伝統技術が使われているのもいいなと、迫力など、自分にしか分からない良さがあって惹かれた。感謝をしながら漆の仕事に携わって、少しでも輪島市に貢献できる仕事に就きたいです」
中には再び漆芸技術を学び直すという人も…
新入生・宝樹 恵 さん:
「卒業して輪島での学びを終えようと思っていたが、先生にご指導いただく中でここでもっとたくさん勉強したいと思うようになりまして、入学が遅れたがその間にいろんなことを考えたり学んだりする時間があって、やっとこの時を迎えられた。たくさんのことを学べるのが楽しみ」
新入生たちは仮設の宿舎などで生活を送り、12月6日から研修所での授業に臨みます。