厚さ10センチの氷割って…立春に行う作業、「寒晒しそば」沢水から引き上げ(宮城・白石市)
宮城・白石市では、例年立春の日に行われるという「寒晒しそば」を冷たい沢水から引き上げる作業が行われた。
白石スキー場近くの沢には、厚さ10センチほどの氷が貼っていた。
ハンマーで割ると、水の中からソバの実が入った袋が現われた。
気温、水温ともに0度。凍えるような寒さの中、市内にある製麺会社の人などが県産のソバの実500キロ約4千食分を引き上げていった。
白石市の「寒晒しそば」は、例年最も寒い時期とされる「大寒」から「立春」までのおよそ2週間、ソバの実を沢に浸している。
冷水に浸されたソバは、アクが抜けて甘さが一層増すという。
白石興産・佐藤雅宏さん
「例年通り0度というところで、寒晒しに非常に適した水温で引き上げができました」
白石市の「寒晒しそば」は、3月上旬から白石市と蔵王町の3つのそば店で提供されることになっている。