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【特集】フランス料理を身近なものに!シェフがこだわる青森の味

2024年10月3日 16:52
【特集】フランス料理を身近なものに!シェフがこだわる青森の味

フランス料理というとどんなイメージがありますか?少し敷居が高い感じ ちょっと緊張します。そんなフランス料理を気軽に楽しんでもらうためのイベントが開催されています。

青森市にあるレストラン カシー「Cassis」2017年にオープンしたフレンチレストランです。

★青森放送 吉﨑ちひろ
「とっても優しくて落ち着く店内です 現在全国500店舗で開催されているのがダイナースクラブフランスレストランウィーク、フランス料理を気軽に楽しんでもらおうと特別価格でコース料理を楽しめるというもので、こちらカシーもそのイベントに参加しているんです」

カシーのシェフ草野晋輔さん。兵庫県出身の草野さんは都内のレストランで基礎を学んあと30歳のときにフランスに渡り1年間、修行。帰国後都内でシェフとして働いていましたが妻 知明さんの地元青森で独立することを決めました。草野さんは青森とフランスには共通点があるといいます。

★レストランカシー 草野晋輔さん
「青森の 海に囲まれて陸奥湾もあって山もあって水がおいしくて、いろんなものがとれるんです それはフランス料理でよく使うホタテだったりヒラメだったりりんごもそうですけどフランス(でとれる)いろんなものがとれるのが青森なんだなって」

今回のフランスレストランウィークのための特別メニューがこちら。陸奥湾ホタテのテリーヌや青森でとれた鮮魚を使ったブイヤベース浪岡産のりんごのタルトなど全ての料理に県産食材が使われています。八甲田牛のローストを頂きます。

★吉﨑ちひろ
「とっても柔らかくてジューシーで味わうごとにお肉のうまみが溢れてきます 赤ワインのソースからきのこの香りがふわーと広がってすごくおいしいです」

こちらはそば粉を使ったブリ二というパンケーキ。自家製のカシスバターの酸味とコクがポイントの一品です。

★草野晋輔さん
「こちらは、はやし農園さんのカシスで毎年収穫のお手伝いに行っていて」

草野さんが開店以来交流を続けているのがはやし農園の林健司さんです。開店準備を進めていたときにカシスの収穫の手伝いの案内を見つけ訪ねたのです。

★はやし農園 林健司さん
「これからレストランやるんだって(聞いて)名前がカシス(Cassis)と書いてカシー フランスの地域があるみたいでびっくりした」

青森空港の東側青森市小舘地区にあるはやし農園。カシスの収穫は6月下旬から始まり一粒一粒手作業で摘んでいきます。実が落ちる前に摘み取らなければならずおよそ一週間で一気に収穫するため時間との勝負でもあります。日本一のカシス生産量を誇る青森市。あおもりカシスの特徴は?

★林健司さん
「昔の品種だから野性味が強い 食べてパンチが結構効いていて栄養価も高いし味も濃い」

そのカシスを使って草野さんが作るカシスバターに林さんは…

★林健司さん
「そういう発想は自分にも無かったし誰もやってる人がいなかったので初めて食べた時は感激しました」

草野さんは生産者と直接会って話すことを大切にしています。

★草野晋輔さん
「直接話すことで人同士の付き合いが始まって顔が思い浮かぶと粗末には扱えないし(料理として)良いものにして皆さんに喜んでもらいたいと思います」

ことし7月には子供たちをお店に招き食育イベントを開きました。

★草野晋輔さん
「地元のもののおいしさとかレストランというところが楽しいところだって思ってもらえたらいいなと思って」

草野さんはこのイベントに林さんを招きました。狙いは料理を楽しむ人の反応を見てもらうこと。

★林健司さん
「こどもたちがキラキラ目が輝いてておいしいって食べている姿を見たら嬉しくなっちゃう。やってて良かった」

生産者とお客さんを料理でつなぐ草野シェフ。素材に向き合い腕を振るうことで伝えたいことは…

★草野晋輔さん
「地域のおいしいものを再確認してもらうのもいいですし、料理だけではなくてレストランという場所でそれがひとつの思い出にもなるし楽しいところだって思ってもらえるのが一番かなって思っています」

青森を美味しく楽しく味わう特別な時間。新たな青森の食の魅力を見つけられそうです。

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