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陸奥湾ホタテ水揚げも深刻な“生育不良”明らかに 一大産地では1か月のずれ込みも

2025年4月7日 11:10
陸奥湾ホタテ水揚げも深刻な“生育不良”明らかに 一大産地では1か月のずれ込みも

水揚げの減少が続く陸奥湾ホタテです。
東湾に比べて水揚げが順調だった西湾でも生育に遅れが目立ち、一大産地の平内では水揚げが来月にずれ込む見通しです。

★青森放送 菅原厚キャスター
「陸奥湾内の一部の漁協支所ではきょうから本格的な陸奥湾ホタテの水揚げが始まりました。
ただ水揚げされたホタテの中では3分の1ほどに影響が出ています。死んでいたり成長が鈍く出荷されないということです」

いち早く1年物のホタテ「半成貝」の水揚げが始まった外ヶ浜漁協蟹田支所では、全体で6トンあまりが出荷されました。
高水温対策やエサ不足により生育が遅れていることからいつもの年より10日以上、水揚げを遅らせたということですが…。

★ホタテ漁師は
「(いつもの年に比べて水揚げ量は)10分の1くらい まだまだことし小さくて」

五十嵐重親さんも水揚げ初日を迎えました。結果は・・・

★ホタテ漁師 五十嵐重親さん
「去年の3分の1から4分の1しかない。いつもだとトラック1台くらいあるのですが全然ないですよ」

五十嵐さんが水揚げしたホタテのうちへい死や、出荷基準の直径6センチに満たない貝はいつもの年の10倍に上るということです。
そのうち成長が見込める3分の1は再び漁場に戻し、6月以降に水揚げするということです。

★ホタテ漁師 五十嵐重親さん
「育ってくれれば良いけれども商売となると厳しいことしは厳しい」

蟹田支所では初日の出荷が少なかったため、1週間ほど生育を待ってから水揚げを再開するとしています。
一方、県内の水揚げの半数を占める平内町では量が少ない上に生育が進んでいないことから、水揚げを1か月遅らせて来月から始める見込みです。

最終更新日:2025年4月7日 11:10
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