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「気持ちが萎えました…」雪どけで徐々に現れる“りんご被害”の全容 息の長い支援と生産者の心のケアへ相談窓口設置 青森県黒石市

2025年4月7日 11:07
「気持ちが萎えました…」雪どけで徐々に現れる“りんご被害”の全容 息の長い支援と生産者の心のケアへ相談窓口設置 青森県黒石市
この冬の記録的大雪によるりんごなどの農業被害です。
津軽地方の中でも被害が大きいと言われる黒石市は雪害の全容把握と生産者の心のケアをするため相談窓口を設置しました。

相談窓口は黒石市農林課にきょう設置され、雪害にあったりんご生産者が次々と相談に訪れました。

★黒石市のりんご生産者
「もうりんごの木が欠けてしまって折れてしまった。50~60本は折れている」
「80年も生きてこういうのは初めてだ」

市によりますと、りんご園では過去に例を見ない雪害が発生しているということです。
りんご処として名高い高舘地区の山沿いにある加藤彰さんの園地では…

★黒石市のりんご生産者 加藤彰さん
(Q被害どんな感じですか)
「もう見たまんま(木が)裂けちゃって」
「(被害は)半分以上です3分の2ぐらいかと思います」

園地まで農道が開通したのは今月1日のこと。
3分の2の木に枝折れなどの被害が発生しているのを見て先行きに不安を感じたといいます。

★黒石市のりんご生産者 加藤彰さん
「気持ちが萎えました 就労意欲が無くなるというか」
「減収になるのはこれからずっとなので息の長い支援があれば良いと思います」

一方標高300メートルの南中野地区です。
生産者の櫻庭秀人さんはおよそ4割の木に被害が発生したため、再生が難しい木の伐採作業に追われています。
このためせん定などの作業がおよそ1か月半遅れているということです。

★黒石市のりんご生産者 櫻庭秀人さん
「(伐採した木は)30年から35年です」
「また一から植えるとすると何年もかかるのでどうしようか本当に迷っています」

市はどのような支援が望まれているのか相談窓口を通じて把握し、生産者の不安を解消したいとしています。

★黒石市農林部 佐藤久貴部長
「もう少し被害の全容が明らかになった上で早急に支援を示していきたい」
最終更新日:2025年4月7日 11:15
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