【特集】鶴の舞橋再び工事期間へ 青森ヒバの廃材活用アップサイクル商品「鶴のマイ箸」人気 鶴田町
鶴田町の観光名所「鶴の舞橋」はもうすぐ2年目の工事期間に入ります。橋は通行止めとなりますが、廃材を使ったアップサイクルの木工品が話題を呼んでいます。
富士見湖パークにかかる全長300メートルの鶴の舞橋は日本一長い木造の三連太鼓橋。鶴田町屈指の観光地です。この夏もたくさんの観光客が訪れ、橋と絶景を楽しんでいます。
★神奈川から
「よかったです すごく自然で、すてきです」
★千葉から
「景色がやっぱり良いです ちょうど橋の真ん中ら辺から見る景色がすごくきれいでした」
1994年に建設された鶴の舞橋は老朽化に伴う大規模な改修工事が始まっていて秋から冬の間は通行止めになるため、ことし橋を渡れるのはあとわずかです。
★鶴田町商工観光課 高嶋秀行係長
「改修工事まで残りわずかですのでみなさんぜひ足を運んでいただきまして鶴の舞橋を楽しんでいただけたらと思います」
町はこの改修工事を機に新しい魅力を発信できないかとこの春からある商品の販売を開始しました。
富士見湖パーク内にある観光施設「ここにもあるじゃ」。鶴の舞橋関連のお土産を数多くそろえているこちらでこの春から販売しているのは「鶴の『マイ箸』」です。「長い木」と「長生き」をかけ「ながーいきの橋」と刻印されています。実はこの商品改修工事で出た青森ヒバの廃材を使って作られています。鶴の舞橋には県産ヒバの丸太がおよそ3,000本使われていて橋脚には樹齢150年以上のものも使われています。木工品の「鶴の『マイ箸』」は青森ヒバの廃材を使ったアップサイクル商品なのです。
マイ箸は町内にある道の駅つるた「鶴の里あるじゃ」でも販売され人気を集めています。
★鶴の里あるじゃ 西塚敦さん
「若い方から年配の方までいろいろな方が買って行っています 意外に地元の方が多くて夫婦で来て記念に夫婦箸みたいな形でとっておきたいというのがけっこう多いです」
そしてマイ箸のとなりに並んでいるのが今月新しく販売した「鶴の舞橋のコップ」です。三連太鼓橋をイメージした舞橋のロゴも入っています。
これらの商品を製作しているのは大鰐町の木工工房「わにもっこ」です。鶴の舞橋で使用されたいた青森ヒバの廃材は丁寧に削られ新たな商品に生まれ変わっていきます。スプーンや小皿も現在製作中で販売に向けた準備が進められています。
★わにもっこ 山内将才さん
「(ヒバは)青森県のご神木みたいなもので 県木ですから青森にしかないという地域材としてはすごく魅力的な木だというのと水に強い、それと腐りにくい、虫に強い」
これまで多くの木材を扱ってきた山内さんも鶴の舞橋に使われていた県産ヒバ材は質が高いと太鼓判を押します。さらに廃材を活用したまな板やペン立てなども完成しこちらも販売の準備を進めています。
★鶴田町商工観光課 境谷咲歩さん
「また新しく製作したということでたくさんの方に手に取っていただけたら良いなと思います 工事が始まってしまうと通れなくはなってしまうんですけども廃材を利用した商品をみなさんに購入していただいて鶴の舞橋を感じていただけたら良いなと思っています」
廃材に新しい命を吹き込んだアップサイクル商品。ことし鶴の舞橋を渡って楽しめるのは今月末までですが、町は鶴の舞橋のさらなる盛り上がりに期待を寄せています。