“マルハラ”って? SNSなどで文末につける句点「。」を怖いと感じる若い世代も イマドキの事情 《新潟》
皆さんは普段、文章の末尾に何を付けるでしょうか。
文末につける句点、「。」(マル)について、威圧的に感じる若い世代がいるといいます。
いまSNSなどで「マルハラスメント」、いわゆる「マルハラ」が話題となっています。
街の声を聞いてみました。
正しい日本語として当たり前のように使ってきた「。」(マル)ですが・・・。
〈会社員 20代〉
「冷たいなって感じます」
「上司だと『お疲れ様です。』、『お願いいたします。』」
若い世代が実際に 会社の上司に欠勤連絡をした時のやりとりを見せてもらうと・・・ 。
〈記者〉
「『!』がついてる時と『。』の時と色々あるんですね。それぞれ感じ方は変わりますか?」
〈会社員 20代〉
「こっち(!)だと気は楽ですよね」
〈記者〉
「『。』だけの日もありますね」
〈会社員 20代〉
「やべーって感じですよね。すみません、みたいな」
それに対して、年上の世代は・・・ 。
〈会社員 50代〉
「個人的に言わせてもらえば、それが礼儀。小さい時からそういう風に習って、国語の時間でも最後は「。」ってなっていたので、威圧的と考えたことは一回もないです」
ほかには、こんな声も。
〈会社員 50代〉
「なんかの妖怪かと思いました。マルハラ・・・」
〈会社員 40代〉
「もうクセなんです。だから許してねと言う感じですかね」
文章の研究をしている専門家は、チャット文化の普及を指摘します。
〈文章の専門家 山口拓朗さん〉
「若い人たちにとって、チャットでのやり取りが文章を書くことではないのだなと。会話としてとらえているので、会話のやり取りの中で『。』を打つことに対する違和感が大きいのかなと思います」
「マル」を怖いと感じるのは、決して若者に限った話ではないとの見方も・・・。
〈文章の専門家 山口拓朗さん〉
「受け取り側の心理が強く働く。最近の言葉で言うと、自己肯定感が低い人だと『。』が打たれた時に自分が責められているのではないかとか、悪いこと言っちゃったんじゃないかと思いやすい」
■世代間ギャップ?
世代を問わず、「マルハラ」だけではなく、こんなふうに感じている人もいました。
〈会社員 20代〉
「仕事だからしょうがないんじゃないかと思いますね」
〈販売業 20代〉
「(上司から)『。』で来るので、『。』で返します。絵文字を使ってくれば絵文字で返しますし、合わせますね」
〈会社員 50代〉
「未読スルーみたいなの結構起きてて、それ逆に『未読スルーハラ』かなと。若い下の子たちに無視されるのもさみしいなと思う時は逆にあって。それは『未読スルーハラ』かなと逆に言いたい」
“世代間ギャップ”とせず、普段からのコミュニケーションが大切なのかもしれません。