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人口1300人の村の移住政策 まず村を知ってもらう「お試し滞在」や様々な職種を経験「もろつかわーく」

2024年9月4日 19:09
人口1300人の村の移住政策 まず村を知ってもらう「お試し滞在」や様々な職種を経験「もろつかわーく」
テレビ宮崎

助け合いの精神が息づく宮崎県諸塚村で、様々な仕事を経験しながら村の生活になじんでいこうとする移住者。その姿を取材しました。

滋賀県から移住した井筒詠美さんです。妹が宮崎県諸塚村に移住したことをきっかけに、去年、村にやってきました。井筒さんは「協同組合もろつかわーく」の社員として働いています。安定した収入を得ながら、担い手が不足している農業や観光、介護などの現場が活躍の場です。

この日はミニトマトのハウスで、収穫がしやすくなるように葉を取り除く作業をしました。

Q.こういう作業は、前にもしたことがあった?

(滋賀県から移住 井筒詠美さん)
「いえ、初めてです。こういう作業をしたかったので、「もろつかわーく」でできるということで、コンビニ、福祉施設、農業、それに観光協会と様々な職場で働きながら、村の人たちに仕事や村の文化などを教えてもらっています。皆さん優しいんですよ。温かくて、なんか家族みたいに接してくださるんでね。いいです。とっても。」

宮崎県諸塚村の人口はおよそ1300人。人口減少が続く中、地域の産業を支える井筒さんを村の人たちも暖かく迎えます。

(諸塚村民)
「とてもいいことだと思います。嬉しいです。ずっと長くいてほしいんですが、そのためには村民もそれなりの考えをしないといけないかなという気持ちはあります。」

(ミニトマト生産者 松永晴基さん)
「本当に覚えが早いといいますか、僕としては本当に非常にありがたいと思ってます。」

井筒さんはいろんな職種を経験することで働きやすい職場を見極め、長く働ける就職先を決めたいと話します。

(滋賀県から移住 井筒詠美さん)
「ひとつ就職してしまって、また変わるというのはやはり大変ですから、そういう意味では、私はこの働き方はすごくありがたかったですね。」

井筒さんが働く「もろつかわーく」の事務局長も移住者。東京都出身の、森佑介さんです。森さんは7年前に移住し村内で起業。諸塚村の移住相談業務も受託しています。

(東京都出身の移住者 森佑介さん)
「村民の第1号の出会った方にお声がけをしたら、5分後にうちで飲んでいかないかって言われて、そのまま焼酎を本当に浴びるほど飲ましていただいたんですね。こんなふうに、人と人って繋がっていいんだ、みたいな。そういう感動をすごくして、一番最初の移住の動機の一つでしたね。」

「諸塚村内に5つある古民家を改修した宿泊施設になるんですけど。諸塚村では「お試し滞在」事業を行っていて、趣のある古民家に滞在しながら、農林業を体験したり、町民と交流したりします。」

森さんが、移住を検討している人に知ってほしいと話すのが、村では住民自らが道路の舗装や祭りなどに積極的に参加していることです。

「まず村を知ってもらう。それから村民の方に触れてもらうところを重視して、こういったところでのお試し滞在というものをおすすめしているところです。」

森さん自身も村の消防団に所属していて、先月の台風10号でも見回りなどをしました。31人と人が力を合わせて支え合っていかないと生きていけない大変な場所ではあると思います。だからこその喜びも僕も実感するところなんですけど。

「諸塚村民の輪に加わってもらって、一緒に助け合いながら、支え合いながら、何か大変なことも楽しみながら暮らしていってくださる、そんな方にぜひ来ていただきたいなと思います。」

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