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岸田総理が年頭会見“全員入院”見直し表明

2022年1月4日 17:50
岸田総理が年頭会見“全員入院”見直し表明

岸田総理大臣は年頭の記者会見に臨み、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応するため、感染が急拡大した地域では陽性者全員を入院させる措置を見直す考えを示しました。

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4日午後1時ごろ、三重県にある伊勢神宮に現れたスーツ姿の集団。岸田総理の一行で、笑顔を見せ集まった人たちに応えました。

参拝を終えると、集まった人からの「岸田さん、おめでとうございます!」との呼びかけに、「ありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いします」と応えました。

そして岸田総理は午後2時すぎ、今年初めての記者会見に臨みました。

岸田総理
「明けましておめでとうございます。先ほど、私は伊勢神宮を参拝し、新型コロナに打ち勝てるよう、また国民の皆さんにとって今年が素晴らしい1年になるようお祈りをしてまいりました」

その新型コロナウイルスへの対応については──

岸田総理
「今後は市中感染が急速に拡大するという最悪の事態が生じる可能性に備えるため、オミクロン(株)対策の重点を国内対策へと移す準備を始めます」

オミクロン株に関して水際対策を維持しつつ、国内対策に重点を移すと表明しました。アメリカ・ファイザー社の経口治療薬について、2月中のできるだけ早い時期に実用化を目指すとしました。

そのほか「感染の急拡大が確認された地域においては、現在の取り組みを見直す」として、医療のひっ迫を防ぐため、陽性者を全員入院させるのではなく、在宅療養体制を整えた上で、症状に応じて宿泊や自宅療養も認めるとしました。