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“政治とカネ”閣僚ら苦しい答弁に終始

2010年1月26日 18:41
“政治とカネ”閣僚ら苦しい答弁に終始

 26日の参議院予算委員会で、野党側は引き続き「政治とカネ」の問題で攻勢に出た。潔白を主張する民主党・小沢幹事長を支持する鳩山政権の各閣僚は苦しい答弁に終始した。

 中でも、「小沢幹事長の政治資金管理団体が複数の不動産を所有していることは異常じゃないか」という質問に対して、鳩山首相が善悪の判断を避け、「普通の議員では無理なこと」というあいまいな答弁をすると、それに菅副総理、岡田外相が「同じです」と追随するという異様な光景が広がった。

 この状況について、ある民主党の中堅議員は「今の段階で反小沢の動きをすれば、民主党が瓦解(がかい)してしまう不安がある」と話す。その一方で、ある政府筋は「鳩山首相は小沢幹事長を切ることはできない。それは譲ってもらった首相のイスだからだ」と嘆いている。

 鳩山政権は、このまま小沢幹事長との一蓮托生(いちれんたくしょう)状態を続けるのか。26日の予算委員会の雰囲気は、それが政権の命運を左右する問題になりつつあることを物語っている。