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小沢氏の責任問う声、民主党内から出始める

2010年2月1日 1:39
小沢氏の責任問う声、民主党内から出始める

 「政治とカネ」の問題をめぐり、民主党・小沢幹事長の責任を問う声が党内から出始めた。枝野元政調会長は1月31日、「国民の理解が得られなければ幹事長を辞めるべき」との考えを初めて示した。党内のベテラン議員が、小沢幹事長に対して公然と辞任を求めたのは初めて。

 また、閣内からは前原国交相が「事件の展開次第では辞任を求めることもあり得る」との考えを示すなど、小沢幹事長に政治責任を問う声は急速に広がりつつある。

 これまで「小沢批判」は封印され、奇妙な静寂を保っていた民主党。しかし、事件が長期化する中、このままでは支持率がさらに下がることが予想され、政権へのダメージが増すことは必至となっている。

 また、民主党への期待感がしぼみ、夏の参議院議員選挙への悪影響も懸念されるようになってきた。そのため、鳩山首相もここへきて捜査を冷静に見守る姿勢を強調、小沢幹事長擁護の発言をトーンダウンさせている。小沢幹事長と距離を置くベテラン議員からは「鳩山首相が小沢幹事長を切れば、支持率はV字回復する」といった声も出ている。

 党内から徐々に出始めた小沢幹事長の責任を問う声。捜査の展開次第ではたまっていた不満が一気に噴き出す可能性もある。