民主党が「道路予算」など個別事業の配分額（個所付け）を地方の関係先に伝えていたことに対し、野党側が強く反発している。このため、３日に衆議院予算委員会で行われる予定だった来年度予算案の趣旨説明は、４日午後３時現在も行われていない。

　民主党は、来年度予算の個所付けを、地方組織を通じて関係先に通知していた。これについて、自民党は「予算審議もしていないのに、個所付けを通知するのは国会軽視だ」などと強く反発し、情報を伝えたとされる国交省・馬淵副大臣の更迭などを求めている。自民党・浜田国対副委員長は「（平野）官房長官の謝罪、そして、また馬淵副大臣の更迭を委員会の方で求めている。趣旨説明の入りの条件である」と述べた。

　４日午前の与野党協議でも調整はつかず、来年度予算案の趣旨説明は、４日午後３時現在も行われていない。