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鳩山邦夫氏の離党届受理 甘い処分の訳は?

2010年3月24日 20:37
鳩山邦夫氏の離党届受理 甘い処分の訳は?

 先週、自民党に離党届を出し、新党結成に向けた動きを始めている鳩山邦夫元総務相への対応について、自民党は24日、党紀委員会を開き、除名処分にはせず、離党届を受理することを決めた。なぜ、離党届受理という甘い処分になったのだろうか。政治部・岩隈政信記者が解説。

 党内には除名を求める声もあったが、参議院議員選挙を前に、鳩山氏とその支持者を敵に回したくないというのが理由。今のところ、鳩山氏がつくるとしている新党に同調者が現れていない中で、除名という厳しい処分を行ってわざわざ敵を作ることはないと判断したもの。

 しかし、新党をつくるというのは自民党に敵対する行為で、若手議員からは「腰抜けだ」などと厳しい批判も出ている。党紀委員会でも逆に、「厳しい処分をせずに参院選は戦えるのか」などと懸念も出たという。ただでさえ「弱腰だ」などと批判を浴びる谷垣禎一総裁ら執行部がさらに厳しい状況に置かれる可能性もある。