沖縄・宜野湾市のアメリカ軍普天間基地移設問題で、鳩山由紀夫首相は２８日、鹿児島・徳之島に強い影響力を持つ徳田虎雄元衆議院議員の自宅を訪れ、「部隊や訓練の一部を移設したい」と協力を要請した。

　関係者によると、会談で鳩山首相は「徳之島をめぐっては迷惑をおかけしている」と陳謝した上で、「普天間基地の部隊や訓練の一部、最大１０００人を徳之島に移設したい」と述べ、地元の同意が得られるように協力を要請した。

　これに対して、徳田氏は「ほとんどの住民は移設に反対だ。民意に従うべきだ」として要請を拒否したという。

　一方、鳩山首相は来月４日に沖縄県を訪問し、仲井真県知事と会談するほか、普天間基地を視察する方向で調整していることが明らかになっている。