×

米次官補と外務省局長、普天間問題など協議

2010年4月29日 0:41
米次官補と外務省局長、普天間問題など協議

 来日中のアメリカ・キャンベル国務次官補は28日朝、外務省・薮中次官らと沖縄・宜野湾市のアメリカ軍普天間基地移設問題など日米間の懸案について協議した。

 キャンベル次官補は28日朝、都内で外務省・薮中次官や梅本北米局長らと会合を持った後、午前11時前からは外務省に場所を移して、意見交換した。この中では、日本政府内で検討されている鹿児島・徳之島への移設に加えて、沖縄・名護市辺野古沿岸部に移設するという現行案の修正について検討したほか、鳩山首相が期限とする5月末までの段取りなどを確認したとみられる。

 こうした中、北沢防衛相は28日朝、鳩山首相と会談し、防衛省で検討してきた複数の移設案を提示した。防衛省幹部は「首相は環境に配慮した案を重視している」と述べており、辺野古沿岸部に移設するという現行案を修正して埋め立てをしないくい打ち桟橋方式などで滑走路を建設する案を軸に検討されている。

 一方、国民新党・下地国対委員長は28日、急きょアメリカ・ワシントンに向けて出発した。普天間問題で日米交渉関係者らと会談する予定。