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日中韓首脳、哨戒艦沈没で緊密な連携を確認

2010年5月30日 13:56
日中韓首脳、哨戒艦沈没で緊密な連携を確認

 日本、中国、韓国の3か国による首脳会議は30日、韓国・済州島で韓国の哨戒艦の沈没事件などをめぐって意見を交わし、3首脳は、この問題で日中韓が緊密に連携をしていくことを確認した。

 2日目の30日の会議では、韓国の哨戒艦が北朝鮮の魚雷攻撃によって沈没した事件を中心に意見が交わされた。終了後の共同会見で、鳩山首相は「この問題が、北東アジアの平和と安定にかかわる深刻な問題だという共通認識を持つことができた」と述べた上で、「日中韓が、この問題に関しても緊密に連携をしていくことが確認されたと理解している」と述べた。

 一方、中国・温家宝首相は「朝鮮半島の緊張が高まるのは望ましくない」という考えを強調した。

 韓国・李明博大統領は「日本と中国が積極的な協力を約束したことに感謝する」と述べた上で、日中が国際社会の中で役割を果たすことに期待感を表明した。

 韓国は今週にも国連の安全保障理事会に問題を訴える方針で、日韓は、北朝鮮を刺激することに慎重な中国に対して、引き続き協力を働きかける考え。