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予算委開かないのは逃げ~自民党・谷垣総裁

2010年6月14日 21:21
予算委開かないのは逃げ~自民党・谷垣総裁

 国会で14日、菅首相の所信表明演説に対する代表質問が行われた。トップバッターの自民党・谷垣総裁は、民主党が予算委員会も開かずに国会を閉じようとしていることを「逃げの姿勢だ」と厳しく批判した。

 谷垣総裁「予算委員会の開催が必須です。前政権が行き詰まった要因を隠ぺいし、国政を左右する重要課題にふたをし、国民の目から選挙戦での選択肢を覆い隠したまま参議院議員選挙に臨む。政権発足当初から、逃げの姿勢に終始するのか」

 菅首相「質問をいただいたのが、わずか2時間前。誠実に精いっぱいお答えさせていただきますけれども、そうした時間的制約を作ったのは、質問者の谷垣総裁である。与党からの日程の提案を野党が断って、そして日程通り、国会法で決められた会期通りにこの国会が終了されるだろうということの報告をいただいた。それはそれで一つの国会のルールだと考えている」

 谷垣総裁「クリーンな政治を掲げるなら、ここでも(民主党)小沢前幹事長の証人喚問が不可欠と考えますが、実現に向けたお考えをお伺いします」

 菅首相「起訴相当と判断され、国民の納得が十分得られずに、自ら決断をして幹事長を辞任されたことは、政治的には大きなけじめをつけられたと認識をしている。国会での扱いについては、国会でお決めをいただきたい」

 谷垣総裁「首相が内閣総辞職を決めた場合は、与党内で政権のたらい回しをするのではなく、与党は次の首相候補を決めた上で衆議院を解散し、野党も首相候補を明確にして総選挙に挑むべきではないでしょうか」

 菅首相「7月には参院選を目の前にしている。どうか野党の皆さんも自信を持って、参院選で国民に信を問うていただきたい」

 また、菅首相は消費税率引き上げの可能性について、数日以内に発表される民主党の参院選のマニフェストで、所得税や法人税などとあわせて方向性を明らかにする方針を示した。