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日米首脳会談 普天間問題の協力を確認

2010年6月28日 16:18
日米首脳会談 普天間問題の協力を確認

 菅首相は現地時間27日、アメリカ・オバマ大統領と初の首脳会談を行い、沖縄・宜野湾市のアメリカ軍普天間基地移設問題について、5月の日米共同声明に基づき、具体化に向けて協力することを確認した。

 菅首相にとって初めての日米首脳会談は、カナダ・トロントで35分にわたって行われ、両首脳は日米同盟の重要性を確認した。会談後、両首脳はカメラの前でわざわざ発言する機会を設け、関係修復をアピールした。

 オバマ大統領「日米同盟は両国の安全保障にとってだけでなく、アジア全体の平和と繁栄の礎だ」

 菅首相「これからの日米同盟についても、深化させていくことが重要と伝えた」

 また、両首脳は普天間基地移設問題について、日米共同声明に基づき、具体化に向けて協力することを確認したほか、沖縄の負担軽減に向けて努力することで一致した。

 さらに、オバマ大統領がワシントンへの訪問を要請したところ、菅首相は9月の国連総会などにあわせて訪問することに前向きな姿勢を示し、悪化した日米関係の修復に向けて第一歩を踏み出した。しかし、アメリカ政府内には菅政権について「様子見」のムードも強く、本当の意味での関係修復には時間がかかりそうだ。