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民主党代表選 支持固めで対照的な動き

2010年9月4日 1:50
民主党代表選 支持固めで対照的な動き

 激しい争いとなっている民主党代表選挙で、菅首相と小沢前幹事長は3日、支持拡大のため対照的な動きを見せた。

 小沢氏は党所属議員の事務所を1軒1軒訪問し、目指す政策を書いた冊子を配るなど、地道に支持を訴えた。

 小沢氏を支持する田中真紀子衆議院議員の部屋では、以下のようなやり取りが見られた。

 田中議員「小沢一郎氏のお人柄を一般の人が知りたいと思いますので、少しだけ質問させていただきます。ネズミとゴキブリ、どっちがお嫌いですか」

 小沢氏「どっちもあまり気にならないですね」

 田中議員「気にならない?政界でそういうのいっぱいいますけど(笑)」

 小沢陣営では「菅首相は小沢氏の悪口を言っているだけだ。政策論争に持ち込めば有利だ」として、討論などへの露出を増やしていく方針。

 対する菅首相は、粛々と公務に取り組む姿勢をアピールするとともに、3日午後にはエイズ(=後天性免疫不全症候群)治療をテーマにした写真展を視察した。かつて厚生相として薬害エイズ問題に取り組んだ菅首相は「薬害に関しては、私の厚生大臣(当時)のときにその原因と責任を国としても認め、全員の皆さんとの間で和解ができた」と述べ、政治主導の実績を強調した。

 3日は、旧民社党系グループ・直嶋経産相が菅首相支持を表明したほか、閣僚からは小沢氏の政策を批判する発言が相次いだ。

 その一方で、樽床国対委員長や細野幹事長代理ら党幹部は相次いで小沢氏支持を表明している。

 支持固めが激化している代表選。4日は、両氏がそろって街頭演説を行う予定。