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「情報収集と不測の事態に対応を」菅首相

2010年11月23日 20:16
「情報収集と不測の事態に対応を」菅首相

 北朝鮮軍は23日午後、朝鮮半島西側の黄海にある韓国側の島に砲弾数十発を撃ち込んだ。菅首相は緊急に首相官邸に入り、情報収集にあたるよう指示をした。

 「報道で、北朝鮮が韓国の島に砲撃を加え、それに対して韓国軍も応戦したという報道があり、私にも午後3時半ごろ、秘書官を通して連絡がありました。公邸におりましたので、公邸で色々情報を聞いておりましたが、さきほど官邸に移って、関係者を集めて、官房長官とも連絡をとり、官房長官にも来ていただきました。私の方から2点、官房長官はじめ、電話で防衛相には、あわせて2点の指示をいたしました。まずは情報収集に全力を挙げてほしい。第2点は不測の事態に備えて、しっかり対応できるよう準備してほしい。この2点を指示しました」-23日午後5時過ぎ、菅首相は記者団に対し、このように述べた。

 首相官邸では23日午後3時20分、危機管理センター内に情報連絡室を立ち上げ、情報収集にあたっている。その後、菅首相や仙谷官房長官、外務省の佐々江事務次官や斎木アジア大洋州局長らも相次いで官邸に入り、対応を協議した。

 今回の事態について、官邸関係者は「今までにないケースだ。首相の発言も慎重にしないといけない」と述べるなど、緊張感をあらわにしている。また、防衛省では北沢防衛相が統幕長や情報本部長と協議を行い、その後、菅首相に報告を行った。

 政府は23日午後8時45分から関係閣僚会議を開き、あらためて対応を協議する予定。