民主党が自粛してきた企業団体献金の受け入れを一部再開する方針を決めたことについて、党内の若手議員らが２５日、岡田幹事長に対して、企業団体献金を全面的に禁止するよう申し入れた。

　中野譲衆議院議員「マニフェストに沿って（企業団体献金の）全面禁止をしっかりと党内でコンセンサスを取って、その後、法律に向けて整備をしていただきたい」

　申し入れの際、民主党の若手議員は約１４０人の議員による「企業団体献金の全面禁止」を求める署名を岡田幹事長に手渡した。民主党は、去年の衆議院議員選挙や今年の参議院議員選挙のマニフェストに「企業団体献金の全面禁止」を掲げ、献金の受け入れを自粛していた。しかし、先月、岡田幹事長が企業団体献金の受け入れの一部再開を表明し、党内から「我が党への国民の期待に反する」などと批判の声が上がっていた。

　申し入れを受けた岡田幹事長は、来年の通常国会で企業団体献金を全面禁止する法案を提出する方針だとして、「マニフェスト違反にはあたらない」と説明している。