来月１０日に投開票が行われる東京都知事選挙に向けて、現職・石原慎太郎都知事（７８）は１１日午後の都議会で、自らの進退について正式に表明する見通し。

　石原知事はこれまで周辺に、年齢や体力的な不安を漏らすなど出馬しない公算が大きいとみられていた。しかし、長男の自民党・石原伸晃幹事長ら自民党側が連日、出馬するよう説得を続けてきた。石原知事の周辺は１０日夜、「出馬は９割まで固まった」と述べている。

　一方で、石原知事は１０日夜、すでに都知事選への出馬を表明し、石原知事の後継候補ともみられていた神奈川・松沢成文県知事（５２）と会談しているが、松沢氏は１１日朝、石原知事の進退について「いろんな話をしましたけれど、私は（石原知事は）ご勇退されると思います」と述べた。

　石原知事は１１日午後１時からの都議会で、進退を正式に表明する見通し。

　都知事選にはこれまでに松沢氏の他、共産党推薦の小池晃氏（５０）や外食大手「ワタミ」の渡辺美樹前会長（５１）、山口節生氏（６１）、雄上統氏（６９）、ドクター・中松氏（８２）、中村克氏（５５）、黒崎伊佐平氏（５７）の計８人が立候補を表明している。