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菅首相、補正予算案編成で野党に協力求める

2011年4月12日 20:53
菅首相、補正予算案編成で野党に協力求める

 菅首相は12日夕方、東日本大震災から1か月がたったことを受けて記者会見を行い、震災復興に必要な補正予算案の編成についてあらためて野党側に協力を求めた。

 菅首相「いよいよ復旧に入らなければなりません。復興に向かわなければなりません。復興を実際に進めるためには、予算や法律を国会で成立させることが必要。ぜひ、野党の皆さんにも青写真を作る段階から参加していただきたい」

 また、福島第一原子力発電所の事故について、「一歩一歩安定に向かっており、放射性物質の放出も減少傾向にある」と述べた上で、今後の見通しを近く示すよう「東京電力」に指示していることを明らかにした。さらに、12日に最悪の「レベル7」に引き上げられた福島第一原発事故の評価がこれまで「レベル5」だったことについて、「そのことによって何かが遅れたとか、軽く見たということはない」と強調した。

 一方、10日の統一地方選挙の大敗を受けて与野党から菅首相の退陣を求める声が出ていることについては「厳しい結果であったが、真摯(しんし)に受け止めたい」と述べるにとどまった。