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普天間、14年までの移設は困難~官房長官

2011年5月18日 15:33
普天間、14年までの移設は困難~官房長官

 枝野官房長官は18日午前の記者会見で、アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)について、日米が合意している14年までの移設は難しいとの認識を示した。

 普天間基地の移設については、北沢防衛相が17日、参議院外交防衛委員会で、14年までの移設完了は「なかなか厳しい」と述べていた。この発言を受けて、沖縄対策担当相でもある枝野官房長官も「去年5月の日米合意は、基本として、大前提として、しっかり守っていきたいと思っている。ただ、その中で、14年という期限について、困難が大きいということは、北沢防衛相がまさに担当大臣として認識されている通りだろうと思う」と述べ、同様の認識を示した。

 普天間基地の移設時期については、米軍再編のロードマップで「代替施設の14年までの建設完成が目標とされる」と明記されている。来月にも開催が予定されている日米安全保障協議委員会で、この目標延期についても話し合われるとみられるが、沖縄・名護市辺野古への移設を決めた去年5月の日米合意を実施するメドも立たない中、普天間基地の固定化が懸念されている。