菅首相が５日、中山経産政務官に対して、一旦は副大臣への就任を要請しながら、その後に撤回していたことがわかった。

　中山氏によると、５日夕方、菅首相から電話で経済産業副大臣への就任を要請され、中山氏はこれを受諾した。しかし、そのわずか１時間半後に、再び菅首相から電話で「国会対策委員会が反対しており、この話はなかったことにしてほしい」と断りがあったという。

　中山氏は「あぜんとした感じで、『任命権』とはこんなに軽いものかと。（菅首相は）任命権者としての責任を問われてもしようがないのではないか」と話している。

　一方、枝野官房長官は「（副大臣人事などの）検討・調整があったのは事実だが、その具体的内容については申し上げるべきではない」と述べ、人事の経緯などについて具体的なコメントは避けた。