菅首相の退陣に道筋がついたことで、次の民主党代表を選ぶ代表選挙をめぐり、１２日、「ポスト菅」の有力候補など、閣僚から発言が相次いだ。

　野田財務相「（増税については）経済動向を考えるとか、いろんな意見はあるかもしれません。ただ、これはどんな内閣であっても、先送りのできないテーマであるという共通認識のもとでの議論は具体的にやってもいいと思う。ちゃぶ台返しをするような議論はあってはならない」

　鹿野農水相「私に対して、いささかなりとも期待を持っていただいているのであるなら、大変ありがたいことだと」

　また、北沢防衛相は閣議後、記者団に対し「地方の人たちを完全に無視したように、党の執行部の方から日程が先行的に漏れてくるなんていうのは、政党とすれば末期症状に近い話」と述べ、今月中の代表選実施を目指す民主党執行部を強くけん制した。

　民主党執行部は２８日に代表選を行い、３１日までに新しい首相を選出することを目指しているが、日程はなお流動的となっている。