民主党代表選挙の展望
今月18日に行われる民主党の代表選挙は、これまでに細野元幹事長、岡田代表代行、長妻元厚労相が立候補を表明した。党員・サポーターや地方議員の票が勝敗を左右するカギとなりそうだ。
細野氏は、笠元文部科学副大臣など自らのグループや馬淵選対委員長、長島元防衛副大臣らが支持している。いち早く立候補を表明した細野氏は福島で地方遊説をスタートさせ、東京や青森で集会を行うなど党員・サポーターなどの支持拡大に向けて活発な動きを見せている。
一方、岡田氏は枝野幹事長や安住国対委員長代理、玄葉前外相らが支持している。網膜剥離と診断され、緊急手術を受けたが、無事終了し、今月7日の告示までには退院できる見通し。岡田氏は安住氏らに「限られた状況の戦いになるが、準備してやってもらいたい」と述べるなど、代表選には予定通り立候補する考え。
そして、長妻氏も先月29日に正式に立候補を表明した。長妻氏を推す赤松前衆院副議長のグループと立候補に意欲を示していた篠原元農水副大臣が所属する大畠前幹事長のグループが調整を続けた結果、“リベラル勢力”の候補として長妻氏に一本化することで合意した。長妻氏は「奇策はなく、地道に地方議員や党員・サポーターに思いを訴えたい」としている。
今回の民主党代表選は国会議員132人が1人あたり2ポイントで264ポイント、次の国政選挙の公認候補予定者1人が1ポイント、地方議員1629人に配分される141ポイント、そして党員・サポーター22万6148人に配分される354ポイントの合計760ポイントを巡って争うことになる。つまり、党員・サポーターと地方議員の票を合わせると全体の約3分の2を占めることになり、勝敗を左右するカギとなりそうだ。
民主党代表選挙は今月7日に告示される。その後、候補者が全国11ブロックで集会や街頭演説などを行い、18日の臨時党大会で新たな代表が選出されることになる。