５日に小宮山厚労相がたばこ税の引き上げに意欲を示したことに対し、藤村官房長官は６日朝、「小宮山厚労相の個人的な思いだ」と、引き上げには慎重な考えを示した。

　藤村長官は６日朝、「（小宮山厚労相は）ご就任直後でもあって個人的な思いを述べられたものと思うが、今後、関係省庁あるいはしかるべき場で議論され、検討は進めるべきものだと認識しています」と述べた。また、「政府全体で検討すべき重要決定について、各閣僚の意見を聞きながら調整したい」と述べ、引き上げについては今後、政府部内で慎重な議論が必要との考えを強調した。

　一方、小宮山厚労相は６日、「個人的意見というより、厚労省を代表して申し述べた意見」と話し、５日の発言は去年発表した厚労省の方針を述べたものだと弁明、今後の議論でも引き上げの姿勢を貫く構えを見せた。